『タイのしきたり』

日本語もタイ語もネイティブな中島マリンさんの著。ソフトカバーの普通の厚さで2100円。めこん発行。タイ人と日本人って似ているけど、付き合いが深くなると肝心なところで違うようだ・・・でも、それってタイ人から見た日本人もそうですよ、みたいなところから出発して、タイのしきたりについて述べたもの。国民性とかタイ人はどうだ、日本人はどうだ、と出られると、根拠は何なんだというところで読む気にならないのもあるが、この本は視点がはっきりしているし、抽象度を高くしていないので読みやすく違和感なし。小さな疑問のいくつかも解けた感じがある。タイにいる時、住み込みのお手伝いさんはいつもあぐらをかいていた。タイの田舎では床に直接座り、テーブルなしで床に置いた料理を食べるのであぐらが一番便利なのは分かるが、日本で女性のあぐらは無礼に感じるし、と感じたまま確認もせずにおり、忘れていたところ、この本の中に出てきた。タイでは女性のあぐらは普通だと。積年の疑問氷解という感じですっきり。床に座って赤ちゃんを抱くのにもあぐらはとっても便利。

ここには書いてないけど、タイでは足を人に向けることはとても無礼なので、その点あぐらは足先を内側にするから上品なんじゃないかと、突然思ったりした。これは単なる思い付き。ちなみに正式な座り方は横座りで、お坊さんのお経を聞くときやお説教は男女共横座りにて。そういう細かなことからタイ人の考え方の基本になりそうなことまでマナー、家庭行事、年間行事などの章に分けて解説。タイ人と関わりのある人なら役立つと思う。ただいつも気になるのは、日本人が麺類を食べる時に音を立てるのがマナーに沿っているというくだりで、これって一般的にそうなのかなあ。私は昔からそれができないし、しようとも思わないし、食事で音を立てるのは好きじゃないのだが。ま、そんなことはともかく、第一章は信仰と日常生活となっている。さすが仏教国。簡単に読める本。
Commented by 信濃屋中米 at 2012-04-11 09:28 x
麺類だろうが、なんだろうが、食事で音を立てるのは下品の極みだと思っています。グローバルマナーだと振りかぶるわけではありませんが、欧米のきちんとした店でそんなことをすればつまみ出されること必定です。そんなわけで、蕎麦屋には極力立ち入らないように勤めています。
Commented by kienlen at 2012-04-12 10:06
信濃屋中米さん、麺類と音のことがよく出てくるのが気になってしょうがなかったのでありがたいコメント。日本では音を立てるのがマナーだって広めるのはやめていただきたいと思っています。そういえば混んでる蕎麦屋で音を避けようがなくて気持ち悪くなって早々に出たことがありましたが、日本人以外もあれをやるようになったら行かれなくなる。
by kienlen | 2012-04-11 09:04 | 読み物類 | Comments(2)

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