『日本人が知らない漢方の力』

渡辺賢治さんという医者の著。ああ、これがネタ本なんだ、と思った。ちょうどこの間、偶然にテレビで漢方のことをやっていて、だいたいテレビ番組で最後まで見る根性が出るものって自分の場合なかなかないのだが、漢方は興味あるので見てしまった。その直後くらいに本屋で偶然見つけて他に欲しいのがなくてこれを買ってみた。そして昨日は電車の旅だったので電車の中で読んだ。漢方が日本独自のものであり、中国のと何が違うかとか、明治政府が漢方を消滅させるところだった話しとか、それをどうやって盛り返したかとか、薬価のしくみとか、危機的な現状とか、初心者向けにやさしく書いてあってある。目的が一般国民の意識を喚起して漢方を盛り上げていかないと日本で綿々と続いてきたもので何よりも人のためになるもので、世界が注目しているのに、本家で滅びちゃうよという警告の書だ。それは困ります、と正直思った。ホント、困る。

それにしてもまたもやがっくりするのは、日本政府の芸のなさで、これも正直、もう知りたくないって感じ。漢方の本でもこれを知らされることになるとは…。自分を振り返り、自分の特性とか個性とか売り物とか、あるいは逆に弱点とかをちゃんと認識して対外交渉するのって、個人のレベルでも当然と思うけど、そりゃあ、国のレベルでもやらないと、その時に漢方は強力な資源なのである、というのが、ああ、前半は私の勝手な粉飾だが、最後の漢方が日本にとっての強力な資源だというところが本書の最も言いたかったところ、だと思う。この本を読む限り、ごもっともという感じ。で、読みやすいのは当然で、もう政府なんかアテにしていたら間に合わない。国民の関心を高めないと、それに、そもそも国がこうなのも国民の関心が低いからなんだ、ということで書いた本、らしい。これもごもっともで、私はひっそりと知りました。今日も車をやめて電車の旅にしよ、本読みたい。
Commented by jun at 2012-03-07 09:00 x
いい本をご紹介いただき参考になりました。月曜日にいただいたココナッツミルク入りののスープも身体にいい感じで漢方っぽくもありました。漢方っていうと即効性がないように勘違いされがちですが強力で、すぐに効くものも多いと知りました。
今朝ジョギング中に軽い捻挫をしてしまいましたが自然に治そう。
また今日は息子の高校入試。「余り点数を取り過ぎないようにしよう」などど生意気なことを行っていました。定員割れも多い昨今、高等教育はどこへ行く。
では。
Commented by kienlen at 2012-03-07 22:30
え、月曜日にいらしたんですか。知らなかったです。私は火曜日に行きました。ココナツミルク入りのスープはトムカーガイですかね。ショウガのお化けみたいなのがたっぷり入って風味がいい。息子さん、余裕だなあ。
by kienlen | 2012-03-06 07:59 | 読み物類 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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