電車の中で社会勉強

軽井沢に行った。連休にこういう観光地に行くなんてめったにないことだ。駐車場の心配をするのも嫌だなと思って電車にて。毎度空いている電車。窓際にひとりで座っていたら年配の女性達が何人か乗り込んで来て、そのうちのふたりが私と同じボックスに座った。座るなり「隣の家のタラの木がすごい大きくなって花粉は来るし、ほら黒い実が落ちてきて毎日掃除しても落ちてきて本当に困ったものだ」という話をし出した。どっきり。ウチのお隣さんに言われているみたい。タラの木がすごくなって隣にはみ出していて切らねば切らねばでそのまま。すごい勢いで怒っていた。ごめんなさい、と心の中でつぶやく。と、次に「毎年お上のことで頭痛いのよね」と言い始めた。え、お上って、年貢の取りたてかな、大変な資産とか収入があって税金対策が頭痛いって意味かなと目を閉じて耳を澄ます、までもなく大きな声である。「昨日はね、娘に無理矢理食べさせたの」「作った者が責任取れって言われるのよね」「もらいものもあるし、もう大変」と、こっちも激しい勢いで話している。「お上」じゃなくて「おはぎ」だったんだ。しかし無理矢理食べさせて詰まらせないといいけど。

次にナントカさんのアパート経営の話になる。「あそこ若い人がたくさん入っていていいわよね」「大家さんが野菜作って配っているから」「そのためにあんなに野菜作っているんだ、どうりで食べきれるわけないと思ってた」「野菜もらえばアパート出て行かないから両方いいのよ」。なるほど。で、会社を経営している社長も野菜を作っては従業員に配るそうだ。「そりゃあ、一生懸命働くわよね」ということ。なるほど。いや、楽しくて笑いをこらえていた。そのうちにヘリコプターの話になった。どっかのおじいちゃんがヘリで搬送されたら、それにおばあちゃんも付いて行って元気になってしまったとか。すると「私もヘリに乗ったけどあれは嫌よね。m空港から。やっぱり羽田からの大きいのの方がいい」。それって小型のプロペラ機ではないか、文脈からすると。と、次に「私もヘリに乗ったことある」と、オーストラリアでの話をする。そして「あっちの人って言葉が違うから通じないのよねえ」と真剣に言うのにも、平静でいるのに必死。このまんま舞台に立てるよ、と思った。で、「その服いいわよね、今日そういうの買おう」と言う。もしかして軽井沢のアウトレットでショッピングですか。いやあ、平和な所って平和なんだ。
by kienlen | 2011-09-25 20:28 | | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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