学校にお菓子がない

夏休み前に、タイから当地の小学校に転校して来た子の日本語指導ということで、休み明けから行くことになっていた。よくも毎年来る子が絶えないものだ。なんだか憂鬱ではあった。小学生である。子どもが苦手な自分である。それに今までの乏しいとはいえ経験から、勉強をやる気になっているタイの子にあまりお目にかかってない。小学生で動機がないと教育者でもない私など結構辛いのである。娘に「ママ、学校に向いてない。行きたくない」と言うと「私も」と言っていた。で、まず始業式で紹介があった。たかが週に1度2時間行くだけなのに全校生徒に紹介される。それからまた「あー、受けるんじゃなかったかも」な日々。でももうあんな風に紹介されちゃったし、行かないわけにもいかない。で、この間が初日だった。

当面取り出しで、ということになっていたので教室に迎えに行く。「別の教室だよ」と言うと、あんまり嬉しそうにしていない。そうだよな、ちょっと同情。初日だからどんな感じか、夏休みの間にどのくらい日本語ができるようになったか様子を見よう程度に思っていた。話してくれる子だといいけど、という心配をよそに、びっくりするくらいに洞察力があって話しの面白い子だった。しかも勉強する気満々で、夏休みの間にボランティアの日本語教室に通ってひらがなもカタカナも習得していた。挨拶程度は分かるし、とっても勘のいい子という感じ。となると、こっちも楽しい。タイの学校ではお菓子を売っているから毎日、育ててくれているおばさんから10バーツもらっていき、5バーツでお菓子を買って残りを貯金していたら1万バーツ以上たまったから親戚で病気の人に上げるんだと言う。こんな私でもタイの子のこうゆう話しを聞いていると、ほろっとする。しかしタイの子どもにとって日本の小中学校でお菓子を買えないのは大きなカルチャーショックなのだ。憂鬱が楽しみに変わった。
by kienlen | 2011-08-27 08:11 | タイ人・外国人 | Comments(0)

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