男が出るか女が出るか

タイ人の知り合いと話した昨日のこと。彼女は日本人男性との結婚で日本に来て16年。文化の違いが大きい、というので大きな違いが何かを聞くと、ああ、やっぱり…。「日本って女が男の家に入るんですね」ということがびっくりだったそうだ。彼女が諸事情から結婚しようと思った時に、自分の方が夫候補の日本人男性よりも仕事上の地位が高かった。よって当然男が自分の元に来る、という発想だったそうだ。それなのに、周囲の日本人からは、女である自分が日本に行くのだ、という目で見られ、予期せずに日本に来ることになった、そうだ。女が家を出るという考えと、男が出るというのでは相当違って、今は子どもも減っているし、多様化しているらしいようにも聞くが、やはり短期間で根こそぎ考えが変わるはずはない。男は家を継ぎ、女は嫁ぐ、こういう考えが内在化されているように見える。この点、タイはやっぱり違うと思う。

この間、韓国人と話していた時はまた面白かった。知識としては知っていたが、男女別姓の話。とにかく「儒教の国だからね」という発言はその友人からよく聞かれるのだが、この時も、だから結婚して男の家に入っても女の名字は変わらない。そして子どもは父の名字。女はあくまでよそ者。韓国のことは知らないが、こう聞くと、それはそれで女ががんばっちゃうんだろうなあというイメージが浮かぶ。家族の中で自分だけよそ者だとすれば、自分の拠り所をどっかに見出そうとするんじゃないだろうか、とか。日本人の女性ってそういう所から見たら羨ましがられるんではないだろうか。財布を握るなんてことは、タイでもびっくりされたことがあったな。私は握ってないし、握るほどの財布もないんだが。ま、相手はタイ人ですし。守られている感があるっていいんだろうなあ、羨ましいなあ。年を取るにつれそういう感が強まる。子どもらに「タイ人との結婚は止めた方がいいよ」と言う親になっていたりして。でも父親が「日本人も止めた方がいい」と言ったらどうなるんだろう。
by kienlen | 2011-06-02 09:41 | 男と女 | Comments(0)

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