英国王のスピーチ

「英国王のスピーチ」という映画は見たいなとは思っていた。しかし自分の中で強力な決め手に欠けているうちに上映最終日になってしまった。昼間は友達とおしゃべりしたり、集金と支払いがあったり、それと遠出仕事があって無理。レイトショーに行けるかどうか。友達と飲もうという話もあったので、具体的な誘いがきたら映画は諦めようと思っていたらこなかった。それで行くことにした。夕食抜きで映画館へ。いやあ、いい映画だった。行って良かった。英国王室の広報映画かいという感じはあったけど、それでもいい、面白かった。直接の友達で見たと聞いた人は3人で、いずれもが「良かった」と言うばかりで感想を述べるのが難しい風だった。見てみるとその感じがよく分かる。何がいいんだろう。地位や身分を問わずに登場人物それぞれが誠実に生きていることに、当たり前に感動。悪者がいないのがリアル。映画をそんなに見ているわけじゃないけど、イギリスの映画の安心感というのはあるなあ。

ブリジットジョーンズの日記とか、ノッティングヒルの恋人とか、こう、みんな普通にいい人達で、無理して物語りを作ったり善悪を対比させたりしないで、それなのに静かな感動がある。そういうのは好きだ。これも自分の中ではその部類。イギリスの歴史を知らないので、どこまで史実に基づいているのかも知らない。史実に忠実だとしたら、ここで歴史が変わったんだということを教えてくれる。王の吃音矯正が世界を変えたってところだろうか。静かなのにスリリングで、通底するのは不安感ではなくて安心感。友人が「もう1度見たい」と言っていた気持ちが分かる気がする。それにしても、このところ吃音の人を知らない。小学校の時の同級生にかなりな人がいて、からかわれたりしていたものだった。それを思い出した。ナチスの台頭にとまどうヨーロッパの様子を感じさせつつの英国の対応とか、王室の果たす役割とか、そんな風に言ってしまうと月並みだが、いろいろと感じさせてくれる映画だった。素晴らしかった。
by kienlen | 2011-05-14 00:29 | 映画類 | Comments(0)

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