もうじき受験

父母が朝突然訪ねてきた。といっても野菜を届けるのとウサギ用の草を届けるためで寄ったわけではない。娘の受験高が決まったことについて母が「ママの制服取ってあるからね」と言った。「制服あると助かる、高いもん」と言うと父が「お前がそんなことばかり言っていたから●高にしちゃったんじゃないか」と母に言った。●高というのは私も昔通っていた高校だ。母校という言い方もあるが、それほどの愛着はない。高校時代は学校が嫌だったし人生も嫌だったしものすごく暗かったし、体調も悪かったし遅刻と早退でひどいもんだったし、そもそも勉強についていけなかったし下宿ではひとりぼっちだったし。ただ友だちがいたのが救いだったかもしれないと、今になると思う。父母が帰った後、娘に「じいちゃん、■高校に行って欲しかったんじゃない」と言うと娘も感じたようで「あの言い方はそういう感じだったね」と言う。で、「なんで■高校目指さなかったの」と聞くと「別に」と言っている。

■というのはこのあたりで偏差値一番の学校。●というのは、今は落ちぶれているというか普通になっているが、私が通っていた当時は有名な女子高だった。男は■、女は●という感じ。今でも、同世代以上の特に男性にはひじょうに受けがよろしくて、成り行きで出身高の話になると「え、当時の●高っていえば…」という反応。若い世代及び地元民以外には全く通じない話だが。かといって私はそこで落ちこぼれだったから上の世代から「後輩ね」と言われても「あ、そんな…あんまり学校行ってないし」と申し訳なくなり、そのくせ「先輩ですね」と言われると、あなたの世代と私の世代の●高は違うんだ、みたいなてんてこなプライドみたいなのが顔を覗かせたりもする。で、結局のところ、歳を取るとどーでもいいのである。しかし、仕事をしていて■高閥みたいなのは確実にあり、女子高だった●が社会的に不利であることは充分分かる。かといって「有利だから●高目指せ」と本気で言えない親。息子は勉強にむくタチではないが娘は本気でやればもっとできるようにも思うので、■がはるかな夢とも思わない。周囲には小学校の時から■を目指してはっぱをかける親がいるのは、娘も身近な友だちで知っている。もっと励ましていたら違っていたかもと思う。もしかしてかわいそうかも、と思わなくちゃいけないのか、と逡巡しているところに娘が「■は小学校の時から嫌なの。だって頑張り屋さんが多そうじゃない」と言った。ガンバレを、あまりにも言わなさすぎだったせいかな。自分が親に対して「勉強しろと言って欲しかった」という恨みを持っていながら自分がこれじゃあな。まあ、どこであれ第一志望に入れると嬉しいってところ。
by kienlen | 2011-02-27 15:48 | 家族と子供の話題 | Comments(0)

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