朝の電話

寝坊していたら友人から電話があった。「どうしよう、こんなんで。死んじゃうよう」が挨拶代わり。朝から暗い。母子家庭でフリーランスで建築パースを描いているが、それだけでは食えないのでアルバイトもしている。この不安定さに耐えられなくなって、たまたまオファーがあった会社に正社員で就職したこともあった。40代も後半になった女性に正規雇用の求人なんてめったにないのだからラッキーなことだと思って私も祝った。が、彼女はじきに辞めてしまって元の生活に戻ったのだった。もったいない。でも分からなくもない。いったん会社を離れると、長時間拘束されて昼休みが1時間でビールも飲めない、という生活に対する忍耐力が低下してしまう。

男女雇用機会均等法もなく、それに田舎だし、終身雇用なんて男の世界、という意識が大方だった世代でもあり、私も含めて周囲の女性達は常に仕事について考えている。離婚している人も多いし、パートナーが働かない人もいる。エリートでもないタイ人と暮らしている私も彼をアテにすることはできない。とはいえ、私を含めて周囲を見ていると、どこかが甘い。覚悟していたわけでもないのに、なんだかこうなっちゃった、という感じ。で、年齢的には抜き差しならないところにきている。共通するのは、親の土地に家を建てたり子供を見てもらったり、親の援助がかなりあること。経済成長の恩恵にあづかってきた親世代の蓄えを私達が食いつぶしている。となると、格差社会は次の世代に本格的に表面化するのだろうという気がする。
by kienlen | 2006-04-01 23:45 | 仕事関係 | Comments(0)

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