『小田実のアジア紀行』

予定すっかり狂いまくり。昨日のうちに最低限の仕事を片づけ、今日はちょっと足を伸ばして外国人労働者関係の講演会に行くつもりだった。その途中で友人の黒豆とっかんイベントに立ち寄り励ますという予定もあった。すべて駄目になった。なぜかというと仕事ができなかったからだ。今朝は一番から飛ばしてやっつけようと思ったのも駄目で駄目駄目でずるずるだ。最低だ。何をしているかというとなぜか食べてばかり。妙に食欲がある。あまりの情けなさに起きてる元気もなく布団に入って本を読む。読みかけだった『小田実のアジア紀行』を読み終える。読み応えたっぷり。偶然でしかないし内容に共通点があるというわけではないが、この間読んだのが東郷和彦さんという、いわば体制をどうするかという視点の本で、こちらは盛んに「チマタの人」という表現が登場する。対照的。もちろんチマタの人の自分にとってじーんとくるのはチマタの人への視線だ。

それにしても。やっぱりそうそう共通点として感じたのは、自分含めて日本人の現代史に対する知識、考えの見事な欠落ぶり。よくある「アジア紀行」では教えてくれない諸々が、一番の核の部分を掘り当てるように紹介されている。もっと生きてて欲しかった。そしてこの本の登場人物の中にも「もっと生きてて欲しかった」という人はいるのだが、その理由説明もなんというかハードボイルド、なんて言っては的外れだろうか。私は小田実の本を、雑誌などの断片的なもの以外にきちんと読んだことがないという、そもそもから肝心な所が欠落している者であり、だから今から読もうと決心しているわけでもない者だが、この本が図書館で偶然見つけたものであるように、また何かのご縁があったら読むことなると思う。自身で撮ったというモノクロ写真も大変良く、一言一言の隅々まで感動した。いい本だった。ありがとうございました。余韻に浸っていると仕事にならないのでちょっと棚上げ。
Commented by jun at 2011-01-31 08:38 x
ご無沙汰です。
小田実はある意味ハードボイルドだと思いますよ。私はそれを心地よい爽快だと思うのですが、攻撃の対象に含まれそうな方には潰したい落としたい人だったのでしょうね。
私もあんまり読んでないけど今でも興奮します。何せウチの店頭にポスターが貼ってあり誤解もされますが。
お仕事頑張って下さい。
今朝は零下10度くらいになりましたね。また、雪で裏道は車がすれちがえません。
ではまた
Commented by kienlen at 2011-01-31 10:24
この本で小田実には攻撃性なんて感じなかったですけどね。あるいはこれでも攻撃的ってことかな。ハードボイルドが浮かんできたのに共感いただけて嬉しいです。junさんに連絡したいことがあるんですが、パソコン新しくするたびにゼロからでメルアド分からない。私のを知っていたら空メール送ってくれませんか。
Commented at 2011-01-31 13:01 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by kienlen | 2011-01-30 14:14 | 読み物類 | Comments(3)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
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