衝動で海の近くへ鮨を食べに

今日は細かい仕事を一掃するのだ、という覚悟だった。昨夜の飲み過ぎを悔いる夜を乗り越えた遅めの朝だ。夫はまた朝帰りもせずに行方不明である。子どもの教育によろしくないが、それでもとにかく息子がいないのは、こういう時もなんとなく気が楽である。娘が電話すると出て、私が電話すると出ないのもおかしいというか腹立たしいことではある。娘が「冬の洋服が欲しい」と言う。いつものように、お父さんに連れて行ってもらってくれ、と言いかけて、そうかいないのか。電話では30分で戻ると言ったらしいがアテにならない、と思っていたら案の定戻らない。どうしてこういう嘘をつくのか、つくずく分からない。ひとりでいるんならいいけど、人が関係することなんだから嘘をつくと関係者が迷惑するということは毎度伝えているんだけど、不思議だ。嘘って結局癖になるんだろうか。習慣か。でも何のために。そこが全くもって理解できない。何のためか分かると納得できる単純さは持ち合わせているのだから、相手からすると楽なはずだが。

しょうがないから、というのもあるし、仕事も何とかメドだけはついたし、天気もいいので買い物に連れて行くことにした。安い店で何点か購入。それから文房具店にも行く。「絵が描きたいからスケッチブック欲しい」と言う。かわいいなあ、こういう要求は。なんかこう、女の子って感じだ。小型の青い表紙のを選んだから買ってやる。お腹がすいてきた。「お鮨でも食べたいな」と言うと「食べる、食べる」と娘。「いっそ、上越まで行くか」と言うと「行く、行く」である。魚の地元で食べる方が気分がでるもんね。ちょっと遠いが、これまでもこれからも遠出が続くから運転も気乗りするわけじゃないが、娘と行くのはそれなりに意義があるというもので、そのまんま衝動で海に向かうことにした。道の駅の鮨屋で昼食時でも夕食時でもない半端な時間。空いていると思ったらとんでもない混雑で待ち時間あり。地元の店なら待たないがここまで来たんだから待つ。それから魚を少し買い、夕暮れ迫った道を戻る。山々がピンクに染まり、大きな月が昇る。あまりの美しさに涙が出る。人間なんてちっぽけなのだと山を見ているとつくずく思う。2人で何度もため息をついた。重たそうで手を貸したくなるような月も昇るにつれて普通になるなと思っていたら「あーあ、普通の月になっちゃった」と娘。同じ事を感じるんだな。
by kienlen | 2010-11-21 20:17 | | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30