いちじくを買うハメになった不思議

f0104169_2104854.jpg仕事の打ち合わせに行く友人の車に便乗して、私も一緒にドライブした。当方にも仕事が生じる可能性があるからということで打ち合わせにも参加。自分で運転することが多いが本日は助手席からいくらでも脇見ができて快適。すでに真っ白になったアルプスの山々が秋の空を切り取るようにくっきりと映え、付近の里山はぼけた紅葉。今年の紅葉は赤がきれいじゃないという声が多いが、このぼけぼけな感じがよろしい。人間の言うことなんか気にしないで好きな色になってくれ。用事が済んでご飯を食べることにする。そのために同行したようなところもある。何しろその友人は、ひとりで食堂でご飯を食べられないというのである。理由を聞いてもはっきりしない。「ラーメン屋でビールとレバニラ炒め頼んでひとりで飲み食いする」って誰でもやってるのかと思ったら違った。お上品な女性はしないんだ。そのお上品な女性である友人が、仕事で関係した店に行こうということになった。

いくらなんでも私よりは方向感覚がいいと思ったらそうでもなく、迷いに迷って結局行き着かなかった。走っている途中で、一度行ってみたいと思っていたラーメン屋があったから、最悪ここにしようと言っていたのに、走っているうちにその店も見失ってしまった。半分やけになって走っていたら、というか、走っているのに便乗させてもらっていたら、道の駅の看板が見えた。こんな所に道の駅。結局ここで味噌ラーメンを食べ、大好きな平茸と山羊乳のヨーグルトを購入。それから国宝の三重の塔のあるお寺へ。寺の入り口におじいさんが寝転んでいた。いい天気なので気持ち良くお昼寝かと思ったらムクっと起き上がって「りんごはいらないか、おろし大根はいらないか」と営業トークになった。草の上で野菜を売っているんだった。りんごも大根もあるから、と断って境内を回ってから戻ると「おかえり」と言って今度は「いちじくあるよ」と言う。びっくり。いちじくについては友人が「好き、食べたい」と言い、私が「庭にあったけど好きじゃない」等々、最近話していたばかり。見透かされていたみたいだ。結局友人は小さくて怪しいいちじくを買った。200円もした。この話を娘に話したら「お寺の入り口で売る人だから人の心が読めるんだよ」と言う。うううううむ、まさにそういうタイミングだった。あれは幻じゃないだろうな・・・。
by kienlen | 2010-11-11 21:37 | | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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