奥田英朗『港町食堂』

長いこと本を読んでないなあ。昨日、外出先までの距離を予測し誤り待ち時間が長くなりそうだった。そこで途中にあった図書館に寄った。雑誌でも見て時間つぶそうと思ったが、軽い本を読みたくなった。でも、このところ図書館を使ってないからカードをバッグに入れてなかった。試しに聞いたら一回だけならカードなしで黄色い紙に個人情報を書けばOKということ。そういうサービスもあるんだ。3冊借りて最初に奥田英朗の『港町食堂』を読んだ。タイトルもいいし表紙のデザインがとっても良くて目についた。しかし図書館の本というのはラミネート加工してあるから風情がない。旅雑誌に連載した旅のエッセイ集だった。旅関係の書物というのはほぼ全くといっていいほど読まないし、読みたいとも思わないのだが、奥田英朗だからというだけで借りた。

面白かった。観光名所をめぐったりすることにほとんど興味なく、交通アクセスやらにも興味なく、どの店が美味しいとかの情報にも疎く、そういう情報を本に求めることもないような者にとっては面白い本だった。編集者とカメラマンと作家が旅するという趣向らしく、その面々も頻繁に登場する。小説家なので、正確な事を書く必要がない。想像で書けばいいんだから楽しそうだ。旅企画そのものも興味深く、これを読んでいたらフェリーの旅をして港町の食堂とスナックを巡りたくなった。極寒の北海道も良さそうだな。福岡から釜山は友達と行こうって話が持ち上がったことがあるから、本気で復活させたくなった。佐渡も昔一度行ったきりだなあ。ゴロゴロしながら食べ物だらけの本を読んでいたのでウトウトする時の夢に食べ物がたくさん出てきた。アイスクリームが掌の上で溶けてしまうのをあせっている時に電話が鳴って起こされた。怠惰な日曜日に喝を入れられた。ちょっとした打ち合わせの連絡で自転車で外出。いい天気だった。町には観光客が結構多かった。港町じゃなくて残念。
by kienlen | 2010-11-07 19:09 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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