甘くみていた家庭科

スキップ2日間。仕事が一段落といっても結果待ち状態だし、細々したのを早く片付けたら考えていることを色々実行しなくちゃいけないと思っても落ち着いて次に行けない窪地の一休み的状況。ただ暇になっているので来日間もないタイの中学生との接触を増やすことはできた。それで家庭科の授業に同伴して、隣に付いて説明というのをやってみた。家庭科は他の教科に比べたら専門用語だって少ないし気楽にいこう、なんて考えは浅はかだった。その日は初回の授業だったので小学校で習ってきたことの復習が中心。「小学校で味噌汁作りましたね」なんて先生が言って下さるのだが、タイの小学校で味噌汁作るわけないし…。「味噌汁って知っている?」「知らない」と説明というか、話している間に先生はどんどん先に行くので聖徳太子でもない私はついていけない。栄養素の名前も、そっか日本語で覚えなくてはいけないのか。タイだったら英語からそのまんまなので楽なのだが。そしてとにかく学校の授業というのは、当たり前といえばそうだが読み書きが中心である。

配布資料は読める、が前提である。何書いてあるか説明している間にどんどん進む。ついていけない。自分もすっかりついていけない生徒になった気分。自己紹介を書く欄への記入時間が3分くらい与えられる。こういうことは日本人の子は慣れているんだろうな。全体的に内省的な印象を受ける。タイの学校がどうなのか私には分からないが、少なくとも与えられた課題をすぐには思い付かないようだ。そこでこそこそとヒントを与えてタイ語で言ってもらったのをごく超簡単な日本語にして、口頭で伝えながら、かろうじてできる平仮名で書かせる。スラスラいかないのですぐに時間になる。そして小学校で習ったことの復習のテストみたいな穴埋め問題。そして家でしている事というテーマの選択問題。「ゴミの分別」もあったけど、タイは分別してないよな、確か。いちいち説明を要する間にどんどん進む。「包丁を使える」という項目もある。伝えると「怖い」と言う。確かにあのタイのどデカイ包丁は怖いかも、なんて思うとまたいけない。時間がない。しかも「タイ料理だったら包丁使えなくてもできるから包丁使わないことイコール料理しないではないよな」なんて、質問されてもいない余計なことが浮かんできてしまう。ダメな支援者である。勉強ができないというのを自他共に認めている当人は平然である。分からないことが身に付いている方が異文化適応力があるかも、なんて逆説的に思ったりもする。
Commented by jun at 2010-10-24 20:58 x
確かにその家庭科は多様な文化や教え方には慣れていないのですね。日本人でも多様なのに。高野登さんも近著で同様のことを書いていました。
ちなみに私の娘の高校の進路指導のプリントに、今話題のハーバードのカリスマ先生の授業について書かれていまして、それはいいのですが国粋主義に利用された安岡正篤まで良い教えとして引用されていて、いくらなんでも多様性かい?と見識を疑いました。
いっそ日本では刀で料理をしたら受けるかも。
私が疑われるか。

「レアアース レアチーズなら 負けないぞ」
回文ではありません。失礼。
Commented by kienlen at 2010-10-25 22:12
家庭科は、指導云々ではなくて科目自体が文化的だからしょうがない。ハーバードのカリスマ先生の著書を買おうかなと思ったけど、最近読書からも遠ざかり気味にて止めました。今回のはちょっと怪文っぽいですね。
by kienlen | 2010-10-23 09:54 | タイ人・外国人 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
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