息子を通じて垣間見る社会

たった2日間だけ帰省していた息子が帰った。格安バスの席にあきがなく高いやつを買うことになってしまった。派遣のアルバイトをしているので明日は学校は休みでも、どうしても戻るということだ。単発であっちに行け、こっちに行けという派遣なので、その都度いろいろな人に会えるのが面白いらしい。息子の場合、本とか映画とかメディアによる想像力の鍛錬というのは全くできてないので直接体験するしかないタイプである。経営していたホテルが潰れて離婚して子は妻の元にいて、東京で派遣をしているという45歳の男性にランチをごちそうになったそうだ。偏差値の高い大学を卒業して有名企業の内定がいくつも決まっていたのに税理士になりたくて勉強中という男性とも話したそうだ。26歳の人が断りもなしに派遣先へ来なくて、派遣会社のスタッフが飛んできて謝っていたそうだ。高校生のアルバイトだと管理責任者がいるのに、自分が学生で経験もないのに派遣会社経由だと仕事を任されるので、学生ばかりのチームでやった時はすごく不安だったそうだ。でも年配の人がチームにいるとリーダーになってくれるから安心だそうだ。

店舗がちょっとした棚の移動をするだけでも大変な労力とお金がかかることにびっくりしていた。私もこういう話は嫌いじゃないので「それは自己破産しているかも、大変だあ」「それ本当かな」「でも嘘つく理由ないよ」等々と聞いている。メディアを通じたら物語になりそうな話。しかし派遣だと学業との両立は無理。決まらなかったアルバイトがやっと決まったそうだ。焼肉屋だそうだ。「調理の方がいいけど今回は採用されることを優先したから何でもやるって言った」そうだ。すかさずその店長の特徴も話す。目に見えるようで、なかなかの洞察力じゃないか、と思う時がある。つまりこのくらいの年齢だと成長しているからというのもあるが、一応それなりに良し悪し含めて体験している方かもしれない。それははっきり言って勉強に時間を割いていなかったからである。在宅時間も短かったからである。その分お外で遊んでいたからである。そして今も遊んでいるのは同じ。親の放任の結果とも言える。ただ「子どもって親が心配するほどのことはないよ」と言われると複雑である。だったら心配かけないでくれよ。具体的に盛りだくさんなのだ、キミの場合は。高校の時のバイトが中途半端になっていたことを「店長が替わって方針が変わって嫌になった。上司によって全然違う。あの頃はまだ適応できなかったけど今なら大丈夫」と振り返っていた。ホントかよ。
by kienlen | 2010-10-03 20:40 | 家族と子供の話題 | Comments(0)

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