『「世の中変える」で食う方法』

「カネなし、コネなし、志あり」ではじめるNPOの作り方。以上のサブタイトル付。著者はNPO法人のスクールを運営するなど多方面で活動の長岡秀貴さん。表紙のセンスはちょっと賛同しかねるが、内容は、インタビューが面白かったし、NPOとは何かが全体を読むと分かるようになっている。ハウツー部分はちょっと退屈かもしれないが初心者には親切。NPO法ができた時は、こういう有り様があるんだ、と結構感動したものだった。今はすっかり認知されていると思うが、まだまだ誤解は多くて、NPOになるとどっかからお金が降ってくると思っている人とか、収益を上げてはいけないと思っている人とかは、相変わらずいる。そういう事はこの本を読むと分かる。そんなことはとっくに分かってる、という場合は「NPOの達人」5人のインタビューのみでも面白いかも。字の細かさといい、レイアウトといい若向けの本ってことになるんだろうか。もうこの年になるとなかなか馴染みにくいレイアウトではある。

元気になれる内容ではある。世の中捨てたもんじゃないなという。でも一方で、それぞれの活動の動機を見ていくと、はあ、こういう世の中なんだ、と考え込む部分もあり。それと多少の矛盾を感じてしまうのは、伝えているメッセージが「何もなくても思いだけでできる」みたいなのだが、達人の皆さん高学歴だし家庭環境もそれなりに見えるし、ちょっとそのあたりが、本当に何もない人が読んで元気になれるかというと、どうなんだろうか。そうはいっても持てる者がやっているんじゃないかと感じても不思議には思えない。で、それはいいと思う。出来る人が出来る事をやるのがいいんだから。それに本当に何もない人に、やれ、というよりもある人がやった方が実現可能性高いし、多分メッセージにインパクトを持ってきたのかなという感じ。でも全体にはいい本じゃないかと思った。しかし表紙が・・・、苦手です。
by kienlen | 2010-10-02 23:44 | 読み物類 | Comments(0)

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