ボランティアに求めるもの

自転車なら10分程度、歩いてもわずかの学校に行く日。タイ人の子の指導はたったの1時間。往復の時間を割くのが悲しい。結局車の方が早いので、こういう状況下ではガソリン炊く車を使ってしまう。今朝は雨でひどい渋滞だった。道を変えてみても混んでいる。バカバカしいことこの上なし。1時間のボランティア同然の事のためにこれかよ。渋滞で間に合いませんと連絡しようかと思ったがギリギリ間に合った。この子についての用事はたくさんあってその話にあてたかったが、授業に入ってくれということで英語の授業に一緒に行く。しかし、毎度毎度思うことであるが、例えば授業の内容をタイ語で伝えてくれと言われるとする。私はぎょっとする。外国の言葉以前に、中学レベルの数学とか科学とか、私、日本語でも分かりませんから。「自分が理解できない内容を伝えられない」と言うと「先生の言ったことをそのまま伝えてくれればいい」と言う。ふうむ、出来る人は生息している世界が違うな、まあ、そう深く考えずに行くかってことになる。なんてたってボランティアは気が楽だ、と思わないとやってられない。これがまっとうな仕事であれば冷や汗もので予習復習、胃痛にストレス、アルコール、そしてはったりだってかますんだが・・・。そういうわけで英語である。いくら自分でも中1の英語くらいは大丈夫だと思うが、別に私が教えるわけではない。言ったことをそのまま、そのまま、と唱えて行く。

先生は楽しい授業をしていた。よく知られた英語の歌をかける。よく聞く英語の歌だ。子供だって何となく耳にしたことがあるようなもの。そのタイ人の子は超田舎から出てきた子。それだけで生活状況が予想できてしまうのがいいのか悪いのか、実のところ本当に分からない。先入観ってやつだから。しかし知らないから先入観がないというのは間違いだし、もっと罪は重いかもしれない等々いちいち悩む。答えを予想しつつ「聞いたことある?」と聞くと「ない」。ま、それは別にいいのだが、次に先生がナントカという、テレビを見ない自分には全く訳の分からないテレビ番組の名前を挙げて「見たことある人」と尋ねた。半数以上が手を挙げる。そこで私は「あのね、ナントカっていうテレビ番組を見たことある人って先生が聞いて、見たことある人が手を挙げたの」と説明する。と、その子は「え、何て番組?」と尋ねる。「アタシも知らない番組」と答える。それに仮に知っていて番組名を言って、それで何が伝わるのか。例えば厳密な仕事ならこんな事にはならないが、だって授業の内容にどういう関係あるのか分からないし、それに椅子もないし突っ立ってそこにいるだけなんだし。テレビ番組は日本人の共通文化ってことになっているだけにやっかいである。これが例えばシンガポールだったらどうだろうか。多言語放送しているから家では母語で視聴ということがあり得る。学校が英語としてクラスの半数以上が手を挙げるかどうか。現場を知らないけど、想像するに、共通文化の想定の仕方がモノカルの国とは違うんだろうな。モノカルというのはもちろんジョークだが。当人にとってジョークの世界じゃあ済まされないんだろうが、意外にすんじゃうかも。分からない。
Commented by eaglei at 2010-09-17 22:17
僕の英語講習の先生は、京都の北の端から来ます。
往復3時間以上かかると思われます。
授業は2時間です。

その一時は貴重で、とっても楽しく過ごしています。
Commented by kienlen at 2010-09-17 23:18
eagleiさん、いいですね、楽しい英語学習。私のしたいことのひとつもそれです。先生次第で楽しくもなり逆にもなり。
by kienlen | 2010-09-16 10:52 | タイ人・外国人 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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