出口が見えなくなる時

親の介護及び死、それにまつわる周辺事態の生じる年代。よってそういう話題は多い。人生、飽きないように設計されているんだなとつくずく思う。子育てが一段落するとそれである。ただこの子育て一段落については、私の友人には子どものない人が結構多いのでまた違ってきて、これがまた火種になったりもする。まあ何でも燃えるんである。こういうゴタゴタの生じやすい世代なのである。自分の意志を表明することが大事というような吹き込み、なんて言うと聞こえは悪いが、目覚めた人間、なんていうともっと聞こえは悪いか、つまり遺言書なんかを書くわけである。そんなもんなければ法律に従えがいいのに、何で死んでまでアタシを困らせるのよ、と言っている友人もあった。相続できるような財産があるんだから羨ましいと言っても、骨肉の争いの煩わしさの方が大変だと主張する。比較のしようのないものを比べてもそうがない。そんなもんなんだろうか、と想像力をたくましくするのみ。

それにしても何かがあって「この人ってそういう人だったのか」と分かる、という話はよくドラマの中にある、ように思う。例えば家族間でそういう事態になった場合。それは不思議なんだろうか。我が家に応用してみるとどうなるんだろう。まあ、財産のない者が遺産相続争いのシュミレーションするのもブラックジョークではある。で、確かに弟がどういう人か、本当のところは知らない事に気付く。子どもの時に一緒に遊んだ記憶はあるが、それ以降たいした付き合いはない。同じ屋根の下に居たこともあるが、お互いがどういう人間か知るための話なんてしたことない。それでも分かった気になっているところはある。だいたい親族なんていうのは都合の悪いことからは目をそらしていた方が何事もなくて便利なのだ。もっとも親族に限らないか。自分がえげつない人間だったり欲深である、ということを周囲に表明して嫌われるよりも、そんな風に思わせない方が好都合だろうし、そういうことは無意識にしているのかもしれない。それが一気に噴出するとなると、やっぱりきっとすごいんだろうな。幸か不幸か自分にはないので、遺産のある友人に利用法のアイデアを提供した。すごく喜んでいた。前向きになったそうだ。別に誰だって浮かぶアイデア。それさえも見えなくなるって、すごいことだ。
Commented by jun at 2010-09-09 08:30 x
生きてます

「見えなくなる。泣くな笑み」
回文です。
遺産は当店にも寄付して欲しいです。
台風一過、まあいっか。

 「尊厳」は 介護の語彙か 人間ぞ
 近作回文川柳です
 こじつけで失礼
Commented by eaglei at 2010-09-09 22:56
一人っ子なんで、何もやっかいなことはありませんでした。
司法書士の人に頼まずに、すべて自分で手続きしたんで、
ちょっと大変でした。
けど、勉強になりました。

おカネより、健康が大切です、
そして何よりも心が大事です。

「温かいご飯が美味しい~」 って感じられれば、
それ以上のことは望みません^^
Commented by kienlen at 2010-09-11 16:33
junさん、私では遺産に縁がないので何とも・・・。見えなくなるほどのものがあると良さそうだなあ。
eagleiさん、やっぱり一人っ子なんですね。納得行くまで見守られたのでしょうからお互いに良かったですよね。最期がどうかは若い時よりも大事な気がしますね。
by kienlen | 2010-09-09 08:13 | その他雑感 | Comments(3)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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