同級会の案内通知から

昨日、中学校の同級会の通知が来た。ポストに入っているのは見たが、そのまま外出したので中身は見てない。すると夕方に幹事から電話があった。その前にも別の幹事から電話があった。こういう時にいつも思うのは、昔の主婦みたいに言い訳がないと外に出にくいとか、外食が楽しみとか、たまの飲み会が楽しみという日常だったら違うかもしれないなということだ。自分のように非抑制的な生活をしていると、日常から離れたいとか娯楽への欲求とか、そういうのがない。そこに来て宴会嫌い、人の集まる場がそもそも苦手、同級生への郷愁もない、とくると、行く理由が全くないどころか、これだけの会費分があったらもっと美味しいもん食べられるし、なんて思ってしまうわけだ。ということで全然出席したことがない。でも、せっかく電話までくれるのを無碍にもできない、という程度には成長したのでしばらく話していた。でも話題がない。中学以来会ってないんだし、そもそも私自身気軽に人とおしゃべりできる方じゃない。とはいえ知らない人でもないし、近況を聞くと「長男に仕事がない」と言う。調理が得意なのだそうだ。「じゃあ、自分で店やればあ」と私は言った。すると「店やるには調理師の免許とか必要だろ」と言う。

店をやるのに調理師の免許は不要だということを伝えるとびっくりしているから、私は経験上知っていることを伝えた。外国人でもやっているんだから。保健所の許可は決まり切ったことをすればいいんだし、ということも。「でも、店だと家賃大変だから行商すればあ」と私は言った。「私も考えているんだけど、リヤカーひいて弁当売るのはどう?」と言った。「それ、いいなあ」と言うから「そうでしょ」と言った。そんなやり取りをしていると唐突に「お前も苦労しているんだなあ」と言う。「どういうことよ」と聞くと「なんかさあ、昔はそんなじゃなかったよ」と言うから「昔っていつよ」と聞くと「中学の時」と言う。確かに中学の時に行商しようとは思ってなかったけど、それと苦労とどう関係すんのよ、ということである。深窓の令嬢が行商の話を始めたらこういうやり取りもありかもしれないが、もともと貧しい山村の生まれ育ちである、お互い。高度経済成長期に大いなる誤解をしたということなんじゃないかな。うまくそこで階層を上昇させた人はそのままいけたかもしれないが、気付いたら元に戻ってました、みたいなところか。ま、問題は次世代に噴出でしょうけどね。それと行商は本当にいいと思っているのに、こういう創造性のない方向に話がいくことで、やっぱり同級会は欠席しようと決めた。
by kienlen | 2010-09-03 20:08 | その他雑感 | Comments(0)

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