渡れない横断歩道

ひねくれているつもりはないし、そうしたいと思うわけじゃないが、こういう風に感じるのってひねくれているのかと思うこともたまにある。昨夜、夫の店に行くために自転車で出た。この横断歩道を渡ればすぐ、という場所がバーで遮られていて、ガードマンが何人も立っている。当方、ここを渡らないと目的地に到達できない。ここを渡ればすぐ。何も悪いことしてないから止められる理由はないと思っている。そこで自転車を降りてバーの隙間から道路に出ようと思った。信号は点滅になっているだけで機能してないが、そんなの自己責任である。バンコクの道路で生き延びたんだから日本の地方都市の道路などどってことない。ところが即座にガードマンに「ここは渡れません」と制止された。警察官かなあ、菊に似たバッジを付けているから。どこの誰でもいいが、通れないと困るから、ものすごく困った顔をした。すると「あそこは渡れるからあっちを渡って下さい」と言う。あそこまでは徒歩2分くらいか。しかし私はここを渡りたい。そう思ってなぜいけないのか分からない。そこでもう1度隙間を行こうとしたが強引に止められた。

理由を聞くと「信号が動いてないから」と言う。信号が動かなくたって道路の横断に支障があるとは思えない。この夜はお祭りだった。祭りで交通規制はまあ分かる。私は車がのさばるのを良しと思ってないので、車の規制には、例え自分が運転者であったとしても反対しない。でも歩くのを妨げられるのは腹が立つ。怖いから手をつないでくれ、なんて頼んでないんだし、これって公共の道路でしょう。それにとにかく祭りは終わっているのである。「だってお祭り終わってますよね」と言うと「終わっているけど信号が動いてないから」の一点張り。「15分待てば動きます」とも言う。15分って、どういう魂胆ですか。だいたい、どうしてこの信号が動いてなくて隣の信号は動いているんだ。そこまでの説明はしない。動いてない、というだけ。「誰の指示でこういうことしているんですか」と尋ねると「警察です」。庶民は警察の指示によって横断歩道を渡れなくなるのだ。車は走っているのに。ああ、車が走っているから渡れないのか。車を止めて下さればいいのにな。権力は無力者が困っても関係なく冷徹である。困ったパフォーマンスを止めて怒りを表そうと思ったが、権力の前では無力である。しょうがなく隣の横断歩道を渡った。すごく腹が立った。これはひねくれているんだろうか。なお、こういう怒りの背景には、自分のお祭り嫌いがある。人混み嫌いが一番の理由だが、祭りって、誰もが楽しめるもの、みたいな顔なんで、それが苦手。そうじゃない態度の祭りなら嫌わないと思う。
by kienlen | 2010-08-08 17:51 | その他雑感 | Comments(0)

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