バンコクの路上

バンコクの3日目だった。放火された辺りを見てから中心部の市場に行くことにしてホテルを出た。スカイトレインで移動。この辺は空中散歩ができるようになっているので、上から朝の通りを眺めていた。と、路上に女の子が1人で物乞いしている姿が見えた。小学校に入るか入らないかの年齢に見える。心が痛む、と同時に親に殺されるよりはマシなんだろうか等々いろいろと考えてしまう。その付近には母親と、まだ2歳くらいの男の子の物乞い。お母さんといるだけまだマシかも等々いろいろ考えてしまう。お金を入れていく人は少ない。昔はもっと多かったように感じる。と、韓国人かな、上からだから声も聞こえないしよく分からないが、女性のグループのひとりが、女の子の前に置かれた容器にお金を入れた。ほっとするような、でもお金が入るともっとやらせられるからいいのかどうか等々考えながら見ていた。と、そのグループの別のひとりが戻って来てお金を入れた。きっと「かわいそう」などと話しているうちにそういう気になったのかもしれない。

と、その女の子が付近の親子の所に行ってお金を渡した。なんだ、全部が親子なのか、あるいは親子を装っているのかは不明。元締めがいる可能性もあるから。で、しばらく何か会話しているらしい。何だろう、と思っていると元の場所に戻らずに少し移動した。サンダルを脱いでその上に座る。どういうことかと思って分かったのは、陽が当たってきたのである。きっとお母さんか、あるいはそれを装う人に「暑いよ」と訴えて「じゃ、あそこにしなさい」みたいに言われたのだろう。と、さっきのグループのまた別のひとりが戻ってきて女の子の容器にお金を入れた。ちょっとハラハラした。お母さんらしき人にお金を渡して話しているのを見られたら違っていたかもしれない、などと思って。映画を見ているみたいなタイミングだった。と、今度はそのお母さんがいなくなって2歳くらいの小さな男の子がひとりになった。と、初めて容器にお金を入れる人が出た。ううむ、これって子どもだけだと入りやすいからの作戦なのか、あるいは何かの用事か。するとトイレの割には長く感じるが、かといって子どもをひとりにするという徹底した方針でもないような微妙な時間の経過の後でお母さんらしき人が戻って来た。ほっとするような、これじゃあお金入らないと思うような…。女の子は相変わらずひとりっぽくしているが、その後は誰も立ち止まる場面を見ることができなかった。
by kienlen | 2010-08-02 01:02 | | Comments(0)

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