『使える経済書100冊-資本論からブラック・スワンまで』
2010年 06月 09日
池田信夫著。名前は聞いたことがあるが読んだのは初めて。どういう状況でこの本を買ったのか忘れた。ビジネスマンのために、この時代の転換期を生き抜くための実践的ガイドブックとして、今本当に役立つ経済書をピックアップした、というもの。帯には「経済学は教養ではない。生きるための道具だ」と書いてある。この惹句を読んで感じることがあった。本を読むって、経済学に限らず生きるための道具ではないのか、ということ。それで昨夜のことを思い出すと、すごく久々の友人に会った。バンコクで知り合っているということから心理的には親しいように、多分お互いに感じていると思うが、少なくとも私はそうだが、考えてみるとゆっくり話したことはなかった。途中で「ゆっくり話したことないよねえ」ということになって、昨夜は何時間も話していた。彼は仕事上の用事があって私を訪ねたものであるが、そもそもそれに応じられないことは昼間の電話で伝えてあるし、私はそれを口実に会いたいなって程度の気持ちだった。
バンコクで共通の知り合いだった人達の話。30代、40代で死んじゃった2人の思い出。食べ物のこと。バンコクでは似たようなものだったが、今は社会的立場が全く違うことの不思議さというか、そういうことが語感に貼り付く感じにならないわけにはいかない。多分意識の問題だろうけど。ロシアに赴任していた共通の知人の話から本の話になって「もっぱら哲学書だな」と彼が言った。この時に、経済的に安定した身分と生き抜く身分の違いを一瞬で感じてしまったわけだった。というわけで、いきなりこの本に戻ると、回りくどさもなく時代の読み方が次々登場。本の紹介にかこつけて著者の主張が前面に出ているのが面白かった。そういえばこの友人からの昼間の電話では唐突に「××さんって思想的には○産党かな、あ、違うか」と言われた。どこと言えるほどの高邁な思想はございませんよ、と正しく答えたのだが、この本が良かったと言った方が否定の説得力はあったかも。もっとも「そんなの知らねえ、興味ねえ」と言われるに決まっているが。何かと揶揄されることの多い経済学ってそもそも何、というポイントを要所要所でやさしく解説しながらのブックガイド兼意見表明で、考え方に共鳴するかどうかはともかくとして経済学を知らない人向けに懇切丁寧、親切で役立つ本だと思った。
バンコクで共通の知り合いだった人達の話。30代、40代で死んじゃった2人の思い出。食べ物のこと。バンコクでは似たようなものだったが、今は社会的立場が全く違うことの不思議さというか、そういうことが語感に貼り付く感じにならないわけにはいかない。多分意識の問題だろうけど。ロシアに赴任していた共通の知人の話から本の話になって「もっぱら哲学書だな」と彼が言った。この時に、経済的に安定した身分と生き抜く身分の違いを一瞬で感じてしまったわけだった。というわけで、いきなりこの本に戻ると、回りくどさもなく時代の読み方が次々登場。本の紹介にかこつけて著者の主張が前面に出ているのが面白かった。そういえばこの友人からの昼間の電話では唐突に「××さんって思想的には○産党かな、あ、違うか」と言われた。どこと言えるほどの高邁な思想はございませんよ、と正しく答えたのだが、この本が良かったと言った方が否定の説得力はあったかも。もっとも「そんなの知らねえ、興味ねえ」と言われるに決まっているが。何かと揶揄されることの多い経済学ってそもそも何、というポイントを要所要所でやさしく解説しながらのブックガイド兼意見表明で、考え方に共鳴するかどうかはともかくとして経済学を知らない人向けに懇切丁寧、親切で役立つ本だと思った。
by kienlen
| 2010-06-09 09:04
| 読み物類
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