重松清『スポーツを「読む-記憶に残るノンフィクション文章讀本』

アマゾンでついでに買ってしまって読み始めたものの、なかなか進まなかった。書店で見てぱらぱらやっていたら買わなかったと思う。おおざっぱに目を通す以上に入り込む気になれず。重松清のはテーマに興味を持って確か教育関係を読んだことがあって、自分にとっては印象としては半端だった。それがなぜかなというのは、いつものように考えるところ。まあ、本だって人と同様に、相性があるし、それにそもそもこの本に関しては誰に向けて書いているのかよく分かんない。あとがきによると雑誌の連載で趣旨は「スポーツライターのすごさを伝える」という編集者の発案だったそうだ。ふうん、なるほど。全体的に目線は上にある。スポーツライターを目指す若者よ、みたいな感じ。それと通底しているのが「キミ達は・・・でしょうけどね、・・・・もありなんだよ」みたいな空気。この場合のキミ達というのは一般論というか庶民感覚というか無知な人達というか。

自分が何を苦手かと考えた場合、このような空気に真っ赤や真っ黒や、とにかく明確に色をつけて提示してもらうとあっぱれと思って好感なのだが、いや反対に最初から駄目って思うか、どっちかなのだが、なんとなくこれが一般的でしょ、みたいな提示の仕方が苦手である。誰しも見たり判断する時に基準線みたいなのを設定してしまうと思うが、手っ取り早く言えば思い込みか、しかし、それは意識的で確信犯的じゃないとつまんない。私にとって楽なのは、そんな部分にはそもそも触れないで次のステージから出発してくれるものだな。シンプルだし言い訳がましくないし楽しいし。まあ、こういうのは好みの問題だから、何かを訴えたいわけじゃない。
by kienlen | 2010-06-01 07:56 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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