佐藤優『この国を動かす者へ』

更新滞っている。しばらく前に読んだ本の感想で日常よりの逃避。見つけると無視して通れない佐藤優の新刊をついまた購入。アサヒ芸能という週刊誌に連載しているものだそうで、ひじょうに読みやすく相変わらず痛快だった。ま、痛快痛快と言っている場合じゃないのだが。佐藤優が外務官僚のままでいたらこういう情報はこういう形で大衆に知れることはなかったのだろうと思うと、神様の采配というか、この国を超えて動かすものに感謝というか。このところの自分にとって新しい出会いといえばアスリート。直接だったり間接だったりするが、それで今さらながら目を見開かせられているわけだが、スポーツの世界の進化に対して政治の世界というのは進化しているんだろうか。それがとっても不思議に感じる。表面はあんなでも水面下ではすごい努力をして地道に国と国民のことを考えて骨身を惜しんで尽くそうとしているのが政治家で、それを実際の形にするのが官僚で、というのがあり得る筋書きだと思いたいのだが、ま、怪しいもんである。少なくとも怪しいらしい一端はこういう本からも知ることができる。

半分冗談はともかく、つまりスポーツは結果がはっきりしているから言い訳できないし、言動一致しないと成り立たない世界であるように思われる。それと節制と自己管理と不断の努力。政治の世界とは対極にあるように感じられる。スポーツは成果がシンプルで、政治は複雑だから比べるようなもんじゃないのだろうが、ただ、スポーツから政界に転じる人が多いことを、知名度だけじゃなくて、なるほどなあと、なんとなく感じるようになっているこの頃。で、どっかの党に利用されるんじゃなくて筋肉党を結成して、これをするにはこっちの筋肉を鍛える、これをするにはこっち、という風に分かりやすい形で筋肉政治を行ってもらい、国民も筋肉を鍛えて目に見える記録を出すことに精を出すような政治を…と考えると、やはりこの混沌状況はそういう怖いリーダーを生み出す前兆にもなっているんじゃないかと感じなくもない。本の内容とは直接関係ないことばかりだった。
by kienlen | 2010-05-25 16:59 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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