『育てて活かして勝つ-常勝軍団はこうして作られた』

普段読まない類の本。駒澤大学陸上競技部監督である大八木弘明さんの著。私は自分の行動原理をご縁においているとかなり若い頃から意識しているように思っているが、今年は特にそれを感じている。ひとつがここでテーマとなっている駅伝。何気なくテレビに映っているということはあっても、もともとテレビを極端に見ないのでその駅伝が何だ、とかは気にしていない。箱根駅伝って聞いたことはあっても何たるかは知らなかった。ところが今年の正月はテレビをつけて掃除をしていた。うるさい系はそれだけで不快であり、つい見入ってしまったのが箱根駅伝と実業団のナントカ駅伝だった。駅伝って面白いねえ!と周囲に言いふらしていたことは今になって思うと恥ずかしいことなのかもしれない。この本を読むと、正月の視聴率の高いのは駅伝なのだそうだ。という流れでこの駅伝の本を書店で見つけて買った。スポーツものの面白さってこういうことか、と一人前に何か分かったような気になり、ついでに駅伝関係2冊をアマゾンで注文。

経営を歴史の人物から学ぶとか、その関係は、経営もしてないしリーダーでもなく人を動かすこともない自分にはご縁のないことなので読んだことがない。読み始めて挫折したことはあるが…。知りもしないくせにそっちを持ち出すのはどうかと思うが、監督の本って発想は似ているんじゃないだろうか。スポーツに詳しくないので印象だけだが、駅伝の監督というのは経営とかリーダーシップの発揮の仕方が、他のスポーツより人生哲学の比喩になりやすいように思った。ウチは息子がバレーをやっていたし、バレーの監督の知り合いもいるので「必要な資質は?」と聞いたことがあるが、そしたら「反射神経かな」と言われた。反射神経的な社会になっていることは危惧をもって語られる中で少なくとも駅伝を反射神経で語ることはないだろうし、和とおかげさま精神で個とチームを長い目で鍛えて作り上げる監督というのは日本の精神を体現する存在のようではないだろうか。それに勝ち負けが単純に分かるので判定のスポーツと違うし、いやいや、本当に面白いなあ。これからテレビでも意識して見よう。本の中身は、というと、反射的な感動で泣ける場面もあった。
by kienlen | 2010-04-16 08:36 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
カレンダー