『霞ヶ関の逆襲』

友人から「引っ越しする人から本をたくさんもらったよ、佐藤優のもあるよ」と連絡があってからタイトルを告げられたので佐藤優かと思って「読みたい」と言ったらもってきてくれて、見たら著者は高橋洋一と江田憲司だった。「何だ、佐藤優じゃないんだ」と言うと「へんなの読みたがるなと思った」と言われた、勘違いで読んだ本だった。高橋氏のは、さらば財務省を読んでいるけど、似たような印章だった。悪いことを言っているんじゃないし、そうだそうだ、と思う点は多々あるけど、だからそれだけに、2人揃って官僚の問題点を挙げつらう時の表現の傲慢さが不快に感じるレベルに達している、私には。つまりもっとキチンと丁寧に書いてくれればもっと説得力があるのに残念とも言える。時間がないんだろうけど、この手の本の乱暴さには辟易。重ねて残念。

それと、自分が一番偉いみたいな態度がここまで行間に滲み出ると、本当に偉いんだなあと尊敬するよりも、本当に偉いんならもっと別の書き方できないかなあと感じてしまう。それが具体的に何なのか、やはり丁寧さかなあ。しかし、偉い人達の世界がエライことになっていて、そのエライことのしわ寄せがどこにどこに行っているのかのホラーとして読むにはいいかも。何といってもよそ事、幻想、幻聴として片付けられない身近なお話ですから。ある種の情報を見ている場合には目新しいことは少ないかもしれないけど、官僚が頼りにならない政治家に代わって国民のために正義感と使命感で潔癖にやっていると信じている人には衝撃なのかもしれない。そんな人、いればの話だが。しかし、かといって政治家がちゃんと舵取りできてるとも思えないし、ますますこれはホラーノンフィクションじみて感じる。ホラーを楽しむ聴衆気分の国民も国民ってことにもなるか。ぎゃ、ますますゾゾゾ。
by kienlen | 2010-04-15 07:57 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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