高校を辞めて予備校入学

息子の引っ越し準備をしなくちゃいけないのに時間がない、というほどのことはないのだが、彼を見ているとやる気が起きないのである。この乏しいやる気をどこに振り向けるかという時の優先順位は当然のことながら仕事である。それで遅れ遅れになる。という時に夫のお兄ちゃんから手伝うよという連絡があった。それはひじょうにありがたいのだが、そこに「○○が渋谷の予備校に行くから、××と一緒にご飯を食べよう」と書いてあった。○○は彼の家の天才児で××はウチのドラ息子である。○○は高校2年のはずである。ほほう、今から予備校ですか、と思って「春休みに予備校通いですか、すごいね」と返事したら「高校を辞めて予備校に入学する」ということだった。確かにこの子は小さい時から学校に適応できなくて、日本脱出を試みたりと、いろいろやってきた子であるが、結局日本の高校に入ったことまでは聞いていた。会ってないのでその後は知らない。

息子は最後の3か月予備校に通っていた。といっても2教科だけを放課後に受講するという最低限の普通の受験生用コースである。しかし、その結果何を言い出したかというと「高校の授業なんかやっていても大学に受からないってことが分かった」というのである。ウチの場合、その「高校の授業」をちゃんとやってないことは明らかなので、こういう物言いを単純に受け入れるわけにはいかないし、それにそもそも公立高校の役割が何かということを考えれば予備校とは違うのである。しかし…である。現実的に進学先で高校の序列が決まっている。となると、全部が予備校になった方が手っ取り早い。私自身は、社会全体がこうなることは多様性を失って活力がなくなって国の力も衰退すると思うが、私がどう思ったところで関係なく社会はあって現実はあって、○○がかなり特殊だとしても、高校を辞めて予備校に行く子が出ても、なるほどな、と思うわけだ。
by kienlen | 2010-03-22 10:21 | 家族と子供の話題 | Comments(0)

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