入管の待合所の光景

コックさんのビザの件で短期間に3回入管に足を運んだことになる。毎回驚くのは、いつも人がいるということである。こんな地方都市の入管出張所にこれだけ毎日外国人がいるということは、大きな都市だったらどういうことになっているんだろうか。日本社会が根底から変質しているに違いないと確信する場所でもある。この間だって10人くらいいただろうか。おかげで結構待たされた。入管の待合の雰囲気というのは銀行とか他の役所と何か違うのである。たらっとした感じだし、雑誌なんかも置いてないからぼーっと待っている。2歳児くらいの子が隅の子どもコーナーでキャアキャアと楽しく遊んでいる。見守っているのは白人の女性で、夫らしい日本人らしい男性が窓口で話している。「あー、お子さんの顔見せて」と職員に言われて子どもコーナーを示す。カウンターから体を乗り出す職員。キャアキャアという声を聞いて、姿は見えないがいいと思ったのかどうか「はいはい、いいですよ」となる。そういうやり取りの隣の窓口では、日本語は堪能だがどうも日本人に見えない若い男性が、隣に妻らしき女性を置いて話しまくっている。女性は一言も発しないから日本語がいまひとつなのかもしれない。3人目の子どもがどうのこうのと言っている。日本人の人口が減っているから、外国人人口の割合はこうして高まっていく。

職員はものすごく淡々としている。それはある意味公平なことである。近頃の役所は変に笑顔の職員も見かける中で、何かほっとする感じがある。いろいろな人が来るんだから公平さをもって接するのは大切なことではないかと思える。やっと順番が回ってきた。やっぱり淡々と接してもらった。私にとっては好ましい接し方。あんまり顔も上げないし、視線もそらしているみたいだった。だいぶ下火になったマスクをいつもかけている職員もいるのは、もしやあまり顔を見られたくないからだろうか。窓口の職員の責任がどこまでかは知らないが、滞在できるかどうかという大きな岐路に立たされた人の場合だと、何かさじ加減が欲しくなっても不思議でないかもしれない。となるとやっぱり淡々がいいのである。コックさんがビザを拒否されたらウチもひじょうに困るが、子どもも連れてきて日本語学校に通っているコックさん自身はもっと困るだろう。なんとか取れるといいんだけどと思いつつ、私も淡々と指示に従って手続きするしかないんだけど。
by kienlen | 2010-03-07 16:11 | タイ人・外国人 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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