朝一番の電話はワシントンから

ワシントン在住のタイ人の友人から久々に電話があった。豪雪のため交通機関がストップして企業も学校もみんな休みということだった。こっちも雪が降り続いている。どのくらい積もっているか聞いたがフィートで答えられて分からなかった。センチに直してくれと言ってみたのだが、日本語堪能な友人も電話になると覚束ないことが多く、自分で調べりゃいいことだから通じないのは諦めた。彼女は2度ウチに遊びに来ている。ワシントンに来い、来いといつも言ってくれる。「仕事が忙しい、ストレスで頭が痛い、土日は家で休まないと月曜からの仕事に差支える、同僚がリタイヤしたのに予算がなくて人員を補充しないから私が全部ひとりでやっている」と、本当に忙しそうだった。彼女は銀行員である。「皆さんお元気ですか」と聞かれて「まあね」「まだフリーランスでやってるの?」「まあ、田舎だし、仕事はそんなにないけどぼつぼつね」「田舎はのんきねえ」「私は田舎好きだから」「私も好きよー、田舎」という感じで雑談。「忙しくていいな、羨ましいな」なんて言っている場合じゃないんだろうか。忙しいってどの程度なんだろうか。いくら忙しいといっても独身だと子どもの世話があるわけじゃないし、それに何より土日は休めるんだから、5日間忙しいだけではないか、なんて思ったりもする。有給休暇を取れないのでたまる一方だそうだ。そういうものがあってたまっていくということ自体がウチのような下層にはあり得ないことである。

その有給で日本に来たり、タイに帰省したり、昨年はヨーロッパに行ったそうだ。タイ人がバンコクの日系企業でキャリアを積んでアメリカに渡ってワシントンの銀行員としてキャリアアップしペンタゴンをのぞむ一等地に自分でマンションを購入して暮らしている。不況下で失業することもなく忙しい日々。これは立派なサクセスストーリーに入るんじゃないだろうか。彼女と一緒にアメリカに渡ったミャンマー人の元スッチーはどうしてるんだろうか。そういえば尋ねる機会もないままになっている。「いつワシントンに来るの?」「今年は行ってみたいと思っているけど、どうかなあ」「4月がいいよ、あ、5月もいいね。8月もいいよ、オーガストね、それと10月もきれいねえ」だそうだ。聞いてる方が忙しい気分になってきた。でもアメリカに1度も行ったことがないというのも何だから、行ってみようかな。こんなことがなければ行きたいと思うこともない所であるし。それに彼女も何度も繰り返していたように「歳だからねえ」であるし。
by kienlen | 2010-02-06 11:43 | タイ人・外国人 | Comments(0)

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