人気ブログランキング | 話題のタグを見る

不思議がいっぱいな機関

朝食を作っていたら娘から「携帯鳴っていたよ」と言われたので見たら伝言が入っていた。日本語支援ということで行っているタイの子の担任からだった。「インフルにかかったから欠席」という連絡だったのだが、私の予想は次のようなものだった。「教育委員会から予算不足との連絡があったので本日は来ていただかなくて結構です」。というのは、少し前に市教委の事務担当から電話で「予算がないのであと4回にして下さい」と連絡があったのだ。1回1000円だから残り4000円ってことですね、私の割当分。私にとってはボランティアの位置付けなので仕事を失った感はない。そもそも全部行ったところで年度末までそのくらいなもんであるし、そもそも毎年毎年「国からお金をいただいている事業、来年はあるかどうか分からない」と言われるわけで、そもそも何でそんなことを言われなければならないのかも分からない。事業の必要性の有無についての検討姿勢はなくて予算があるからする、ないからしない、それだけ。

私は行政の仕事と民間企業の仕事のやり方を同じにせよとは思ってないので、ただただ効率だ、費用対効果だという風潮には疑問を感じている。しかし、だからといって、国の予算がある→あるからもらう→途中で足りなくなったら事業をやめる、来年あるかどうかも国次第、という図式が通じる世界って特殊なんじゃないだろうか、普通に考えて。普通は潰れるでしょう。で、さらに普通に考えて、これを細工なしで関係者に周知するってのもスゴイ。それも仕事のうちに入るんだろうか。羨ましいです、それで生活できるって。そういう人がまっとうな給料をもらって日本語堪能な外国人中心からなる指導員が1000円で、そういう人達を前に「外国籍の方々の保護者は仕事が忙しいのかなかなか学校へ出てきてくれない」なんて毎年会議で話し合われているのだ。そして肝心の子どもたちにとって事業内容がどうかという検討もされているように見えない。あるいはそういう検討は別事業でなされる縦割りの特徴なのか、まあ、行政の仕事ってかなり不思議であるし、いや、教育委員会かな、いや共犯かな、なんだかよく分からないが、おかげで税金が上がるのはたまらない。
Commented by jun at 2010-01-28 12:41 x
PTAだけでなく地区の役や行政の役も「事業」や「機関」に関係しますね。
昨年は私の自治会組長のグチを聞いていただきすみませんでした。
おかげで大分改善され、難攻不落と思われたものも対処法のノウハウがかなり蓄積できたことはkienlenさんのお陰です。ありがとうございました。
一例を挙げますと、他でもされているかと思いますが、公正なで気楽な「役」決めの前提としては、過去のデータの明示とあるべき順番の明示、そして任意の組織であることの確認や事業の廃止を含めた簡素化などを宣言するようになりました。
あと、会議はなるべくお茶意外の飲食はしないか、会費制にして別に設定するとか、欠席も是認するとか、総会などに来賓は廃止か減らすなど、がその一部です。昨年は少し弱気になり元に戻るのではと心配しましたが、そうそう歴史に逆のネジは巻けないですね。
記事の最後にありました、「税金」にたかったり、増税になることも避けたいですね。
市の事業の関連では、ほとんど名前だけの名誉職で月額固定の数万円というのと比べると回数制で一回¥1,000というのは...金額だけでない問題がありますね。
でも、よく見ていらっしゃるので、とても参考になります。
Commented by kienlen at 2010-01-28 22:15
junさん、改革お疲れさまでした。全体的には男女差もひじょうに大きいと感じますね。なかなか重層的です。
by kienlen | 2010-01-27 11:56 | 社会的話題 | Comments(2)

信州で読んだり書いたりタイに住んだり戻ったり旅したり


by kienlen