森枝卓士『食の冒険地図-交じりあう味、生きのびるための舌』

新聞の書評欄で見つけた本。タイ関連について森枝卓士さんの本からはひじょうにたくさん教えていただいているし好きな著者なので興味を持って書店で聞いてみたら在庫があるということで、担当階のカウンターに取りおきしておいてもらった。まず表紙をみて拍子抜け。平積みだったらここまで。ぱらぱらしてみてどうも狙いが半端な印象を受ける。書棚から取って見てみたのだったらここまで。買わない。しかし店員さんに探してもらってあった。注文じゃないから買う義務はないのだが、なんとなくご縁だし、と思って、これで1480円+税は高いよなあと思いつつもカゴに入れてしまった。買い物なんてこういうもんである。その日にいろいろと欲しい本があったらこれはカゴに入らなかっただろう。でもたまたまその日は違った。そういう経緯で買ったからには読まなくちゃと思った。

たまたましばらく前から読んでいるのが文化人類学者による食と文化の話で、理論書というか学術書っぽいのとボリュームがあるので手間取っているがひじょうに面白い。で、その本からの引用があったりと、つまりは、読む順番が逆だった方がよかったようだ。点の多い文章が気になって苦手だけど、多分こういうのは編集方針によるんだろうな。「君」に呼びかけるような形になっているのは子供向けなのかと思うが、そうでもないみたい。「大人のための道案内」のシリーズのひとつということでマップなのだ。迷路みたいな文化を道案内するというのは苦しそうだな、だから半端な印象になっちゃうのはしょうがないんだろうなという感じだった。こういうのはどういう読者を想定しているんだろうか。ちょっと想像しにくい。それにしても、どうも書評で興味もった本で自分なりのアタリは少ないように思うが、なんでなんだろうか。書評を保存しておいて検討してみるんだったな。次はそうしよう。
by kienlen | 2010-01-05 09:20 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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