泣いたり泣かれたり

昨夜、娘が激しい勢いで泣いていて手のつけようがなかった。直前までは普通に機嫌が良かった。夕食後に、友達が焼いてくれたパンを食べ始めたら「美味しい」と大喜びでたくさん食べていた。いつもの食欲だった。しかしあまりに泣くので自分がいけなかったのかと考えた。昼からずっと夫の店でタイ人とワインを飲んでいて「夕飯のおかずは店からテイクアウトするから」とほろ酔い加減で言ったまま飲み続け、戻った時にはすっかり遅くなっていた。娘は何かを我慢するタチではないから空腹になると催促するはずなのである。それにしてもここまで料理を自分でしない中学生を中学生と呼べるか。まあ、娘の性格で催促がないということをいいことにいつもの食事時間よりも格段に遅れて戻ったが「遅いから電話しようと思ってた」と言うだけで機嫌は悪くなかった。泣き出したのはその後。聞き出せたのは「おばあちゃんと電話で話した」ということだけだった。しかしもうこの言葉で思い当たりバリバリである。私は母と話すと本当に悲しくなってしょっちゅう泣いていた。これが自分の原点にある。なぜ悲しくなったかを今になって思うと、どうしても伝わらないというもどかしさだったのだろうと思う。

前夜に母と電話で話した後の落ち込みも同じ種類のものだと思うが、さすがに今になって自分から彼女に何かを伝えたい気持ちはない。子供の頃からの蓄積があるから、彼女には何も伝わらないと学習しているからだ。ここまで学習するのに費やしたエネルギーと時間を他に使ったらいっぱしの人物になっていた・・・という幻想が自分のすべてである、ってことにしておこう。ま、ムダな時間を多分30年くらいは悶々と使ったわけだがそれはそれでしょうがない。親であることは修行だが、子であることも修行である。問題は、それで自分の子には、私が母に対して感じたような感じだけは味わわせたくない、というのが子育てにおけるテーマになっていることである。これが良いのか悪いのかもちろん分からない。みんなこうして世代を引き継いでいくものだと思うし、子育てによって目を逸らしたい自分の親子関係もドバっと現れるから、それに耐えられるようにしておかないと辛いなということだけだ。そこまでの強さを持てるといいけどね、ってことで。泣き止まない娘に「眠れないと辛いからお風呂であったまって寝て」とだけ言って寝かせた。今朝息子が「なんで泣いてんの」と聞いてきた。こういう時は息子のマイペースさが救いになったりする。朝まで泣いていたのかとあせったがそうじゃなくて夜のことだった。家中聞こえる泣き声だったからな。それって訴えているってことかな。しかし訴える手段を涙にしてほしくないしね。今朝父母と電話で話して原因は想像できた。人って変わらない。ということは、私も母を反面教師に費やしたエネルギーは、それで変わったわけじゃなくて単なる気休めだったのかもしれないと思うとゾッとする。
by kienlen | 2009-12-30 10:12 | 家族と子供の話題 | Comments(0)

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