うつ闘病記を読み終えた

余裕になってしまった。喜んでいる場合じゃないのに、なぜか嬉しい。余裕になって振り返ってみると、ここ数ヶ月は一応いつもの自分よりも働いていたように思う。何しろ今年は仕事のアテがなかったのに、なんとか持ちこたえたことから、別に儲かったわけじゃないのにトクした気分になっている。バカだな、仕事なくなるのが半年延びたってことだけなのに…。昨日は山本文緒のうつ闘病記を半分読んだくらいのところで、次々とうつ病の友人の様子が浮かんできて迷路に入った気分になり、気を取り直して、やらないといけない仕事をひとつ片付けて、でないといけない会議にひとつ参加して、夕方後半を読み終えた。解説を精神科医の大平健氏が書いていた。これが大変面白くて、久々にこの人の本を読んでみたくなった。立ち読みするなら解説の部分が一番いいと思った。とにかくびっくりしたのは、作家の生活ぶり。私など、お金持ちほどロハスな生活だと勝手に思っていたわけだが、これを読む限りは、当然のことながらいろいろなんである。経済成長期の勢いというか、バブル期の感じなのか、それが今も続いているというのに感動して目を見張ってしまった。田舎の町にいると世界が違う東京暮らし。

それと食生活。焼肉屋にこんなに頻繁に行くんだ、酒は私も飲み過ぎを自覚しているがちょっと桁違いだし、この年代でここまでコンビニ頼りもすごいな。うつ病で料理ができないという事情はあるようだが、食生活については重要なファクターであることは後に振り返っているんだから、発病前がどうだったのかも知りたいなと思った。闘病日記というスタイルなんでそんな余計なことを言ってもしょうがないけど。この本を読んで時代を遡ったような気持ちになった後で、お風呂内の雑誌で香山リカが婚活詐欺について書いているのを読んだ。女性がブログで自分のゴージャスな生活を「自慢」することが当たり前になっていて、その自慢のためにムリをしている、みたいな話。それって当っているのかな、と不思議だったけど、作家の豪華な闘病記を読んだ後だったので微妙に重なりを感じたようなところがあって、世の中のことが分からない感にまたまた襲われた。もっとも当事者が自慢しようが卑下しようが自分でやってるんだから勝手にすればいいと思うけど、それにエールを送る人の存在があるということが不思議だった。それがないと自慢に拍車がかからないということらしい。小さな火を差し出して油注いでもらって大きくして自分まで燃えちゃうみたいな感じかな。今の時代に若いってことは大変なことかもしれない。
by kienlen | 2009-12-25 12:58 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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