魚住昭の小沢解剖

編み物のおかげで読書量激減。ただ風呂の中で編み物できないのでここは毎日わずかな読書タイムとなる。ただ風呂の中でハードカバーは読まないので雑誌。でも雑誌なら何でもというわけにいかなくて、お風呂で読めないという点で困っているのが、創刊2号目が出た講談社の「g2」というのだ。ハードなノンフィクション誌が軒並み廃刊になった後に誕生したもので、湯気でボロボロにしてしまうには高価なんである。でも1号を読んでみて面白かったから、つい2号目も買ってしまった。雑誌というのは隅から隅まで読めるわけじゃなくて、例えば特集が面白いだけで買ったりするわけだが、この雑誌は多分そういうのも考えているんだと思うけど、量は多くないものの全部読めるのがミソ。箸休めみたいなの、手抜きっぽいのもなくて、その点はサービス精神にあふれているように思う。ネットでも読めるみたいだが、パソコンに向ってじっと長いのを読める年頃ではないから紙媒体で買ってしまうことになる。で、昨日仕事の待ち時間に読んでいてすごく興味深いのがあった。どれも傑作な魚住昭さんによる「思考解剖小沢一郎」というやつ。

政権交代があってこれからどうなるのかなあ、という中で感じる、とにかくあの方向からは逸れたんだなという何となくの安堵感と、しかしだからどうなるんだ…という不安感があるのが私のような庶民の普通の感覚だと思うのだが、となるとやっぱ知りたいのは一番影響力を持っている人の考え方で、そういう普通の感覚の人の疑問に応えてくれる内容だった。その思考解剖にあたって話しを聞いている相手が山口二郎と佐藤優なので政治という実行性と、それを支える内在論理の両方が浮かび上がることになる。対談形式+著者解説なんで平易。なんか、モワモワした不安感が個体になっちゃった感じでスリル満点。相当に怖くもある。怖さの正体は、もちろん記事の内容を通じて見える日本の近未来。ただ良く考えれば親の庇護下の子どもがいよいよ社会に踏み出す時の希望、というよりか諦めというか。今の時代って、どっちに振れるというような単純な時代じゃないのだから、こういう解剖型の論考で読みやすいのはますます必要ではないだろうか。いずれにしろ媒体がないことには困ってしまうわけだ。
Commented by eaglei at 2009-12-14 22:24
僕個人としては、山口二郎って大嫌いんです。
だから読みたくないと思う反面、
相変わらずの頭カチコチ人間が未だに何を言っているのか確認ぐらいしとこうかと思っています。
買わずに、ネット立ち読みで・・・・(笑)
全文読めるように登録しました。

小沢について知るならば優れた本があります。
絶版になっているけど、中古本なら入手可能です。
「竹下派 死闘の七十日」 田崎史郎著 文春文庫

Commented by kienlen at 2009-12-15 09:00
eagleiさんのお好みは、なんとなく、はい想像してます(笑)。このインタビューは山口二郎が主役ってわけじゃないですけどね。立ち読みの感想を、よかったらアップしておいてください。本の紹介いつもありがとうございます。文庫だったら読みやすいけど絶版ですか。
by kienlen | 2009-12-10 10:19 | 読み物類 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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