『サバイバル時代の海外旅行術』

ちょっと一段落っぽい。先月は結構働いたように思う。まあ、仕事とそうでない時間の区別がつきにくいので、働いたように思っているだけかもしれないし、実際に働いたのかもしれない。何しろ金銭的に大きな実入りがあるというわけでもないので、なんだかよく分らない。セーター編む方がよっぽど眼前の成果はある。それでちょっと前に読み終えた本のことだった。出張先付近の大学の生協に平積みになっていて、なんでこういう本が平積みなのかなあ、しかしなるほどこの手があったかあ、と思ってまとめ買いの1冊に含めた。というのは、まず日本の旅行ガイドブック批判から始まるからである。我が意を得たり、とはこういうことを言うのであるなと思った。今、私はタイ料理の本を大量に積み上げているが、バラエティがあって、どれも見ごたえ、読み応えがある。で、これが旅行ガイドブックだとどうかな、と思うと、クビをかしげたくなる。一見、新しげなタイトルだと思って手に取ると中身は月並みだったりすることが多い。それでもたまには買ってみるが、ホント、読む気がしません。だから知識がつかない。この間はそういう自分に嫌気がさしてロンリープラネットのタイ版を買ってみたわけだったが、違うなあと呆れた。やたらに仏教に詳しいアメリカ人とかオーストラリア人とかがいるが、なんだ、このガイドブック読めば分るんじゃないか、と思った。

なぜ日本のガイドブックがつまらんかを解き明かし、外国ではどうかというのを比較する。登場するのはイギリス。いやあ、楽しそう、イギリスに行きたくなる、というわけで、その意味ではこの本はガイドブックの役割も果しているのだな、と思って読み進めると、どんどんそっちの方向に行き、そのうちにタイトル通りに旅先でのサバイバルになる。私は生き方そのものをサバイバルを基準に考えているが、その意味でのサバイバルも兼ねているようだ。バンコクに住んでいる時に「東京で家賃払うより東南アジアを旅する方が安いから」と長旅している人に会った時は、サバイバルという意味で、なるほどと感心したのだが、それを思い出す。あとは日本の観光政策の無策とか、納得できること多々。で、最後になって著者がテレビ取材されているくだりが出てくるので、有名人なのかなと思ったら、多分とっても有名な人が書いているらしい。高城剛という方が著者。読み終えてから検索したら、芸能人には全く疎い自分でさえ、顔は知らないが名前は聞いたことがある人が妻だそうだ。何だ、だから大学生協で平積みだったのか…。それで帯に著者の写真があるのか…。それにしてもここまで一般常識を知らないとマズイなあ、テレビくらい見ることにするかと思って読後につけたら、娘が何事かって顔をしていた。「少し常識つけないとね」と言うと「テレビの常識なくてもいいんじゃないの」と言われた。確かに今さら見たところで基礎知識がなさ過ぎるからな。今までの積み重ねがモノを言う年齢になってうろたえてもしょうがない。
by kienlen | 2009-11-06 09:10 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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