『「ひきこもり」から家族を考える-動き出すことに意味がある』

仕事がはかどらなくて最低の気分だ。いい天気を横目に見ながら、飲み会の誘いも断わってただ家にいる。なんだか日常生活の3分の1くらいはこうして無為に過ごしている気がする。そんなだから夕食を作る気にもなれず娘を連れていつも行く食堂へ。いつもなら欠かさないビールも我慢していると娘が不思議がる。「仕事あるからね」と言いながら、そのくせせっせと編み物なんかしているもんだから「結構のんびりしているじゃない」とか言われる。難しい本を読む気分でもないが、逃避的に読んだのがこの本。昨日買って、電車の中で読み始めたら面白かった。岩波ブックレットなので薄くてすぐ読め、実用的でいい本だなという感じがした。当事者家族と支援者用の実用書に徹していて、合理的な本。よって原因探しなんていう、前向きでないものは全く扱っていない。ひきもり状態を何段階かに分けて、とにかくスモールステップで進んで行くことの大切さと具体的な方法を示す。

著者は、ひきこもり支援団体NPOで活動する田中俊英さんという方。ひきこもりとはどういう状態を言うのかの説明、不登校との関係、精神疾患との関係、年齢のことなどなどをとっても分りやすく整理して、誰を責めることもなく、現場で修羅場を見ている人ならではの落ち着きというか冷静さで進めている点に好感をもった。家族や親子関係について考えない人はいないと思うが、かといって何か具体的な形として立ち現れない限り、考えも漠然としたものでしかない。そして具体的になる時って、たいていはいい方向とは言えないのが家族ってもののような気がする。それにしても、会う人会う人が立て続けに家族員のひきこもりの話になるような社会なのである。その状態を動かすという視点に徹した活動がないわけにいかないことはすごく感じる。家族だけでどうにかなるわけないのだし、想像するだに辛すぎる。自分としては、知っている情報を教えるくらいしかできないが、今後この本の紹介もその中に入れとこう。
Commented by jun at 2009-10-24 09:00 x
ご無沙汰です。
当方は18日に大町マラソンに行き、ゆっくり完走してきました。そんなでバタバタしてまた日常にやっと戻りました。
「いつも行く食堂」、秘密でなかったら今度教えて下さい。少なくなった普通の食堂が大好きですので。
ひきこもりは、原因どうのとよりもおっしゃるように「現状」なのでしょうね。私もその輪の中にいる気がしています。

 「幸せの世話、足」  近作回文
 (しあわせのせわあし)
足裏マッサージは気持ちいいですね。介護にもよさそうだし。誰かのマッサージもする番がやがてくるだろうし。それを幸せの世話と思えるようになりたいです。
Commented by kienlen at 2009-10-24 23:06
秘密です、なんてわけないですね。今度教えます。子どものご飯を作り忘れた時に「あー、急ぎなのでおにぎりお願いします」と頼んで適当に盛り合わせてもらったりの融通をきかせてもらったこともあります。足裏マッサージはバンコクで1度やったことあります。幸せの世話、うん、いいですね。
by kienlen | 2009-10-23 22:33 | 読み物類 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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