ひとつのニュースでコミュニケーションについて考えた

昨日はバスに10時間以上も乗っていた。目的は外国由来の子の多い学校の視察で、これは大変に参考になったが、遠方であったため目的地の滞在時間は僅かでほとんどの時間はバスの中にいたわけだった。で、その時に隣り合わせた人と話す時間もこれだけあった。私は世間話というものがもう全くできないので、いきなり本題に入るタイプの方でないと話題はなく、話題がないのに無理して話すのは真っ平御免なのでバス内で読む本と毛糸と編み棒をちゃんと持参した。だから隣りに誰が来ようと良かった。ところが、座席が観光バスよりずっと狭いタイプで編み棒分のスペースがない。だったら鈎針にするんだったと激しく後悔。ところがお隣になった方が幸運なことにいきなり本題タイプだったのである。会議ではいつも一緒だし、的を得た方であると好印象は持っていたが、ここまで話が続くとは思ってなかった。おかげで本も毛糸も使わずじまい。睡眠も取れず。そんなわけで幅広くいろいろ話していたのだが、その彼女から「ダンナさんとは何語で話すんですか」と聞かれた。

いつものように「話なんてほとんどしませんけどね、一応タイ語です。子どもが小さい時はどっちがご飯を作る、子どもの世話をするの打ち合わせがあったので電話で話していたけど、それがなくなって会話ってないですよね」と言うと少々キョトンとしていた。考えてみるとここまでするのは説明過剰であるな…。今、ニュースサイトを見ていたら、加藤和◎さんが自殺したと報じられていた。芸能人詳しくないが、この位の世代だと身近に感じるしショックもある。え、なんで、という。酔っ払いが天国に行くあの歌は結構好きだったしなあ。夫が日本人だったら、多分これだけで話題になると思う。しかし、タイ人である。この歌手は名前も知らない。「あの頃は…だったね」なんて話はできない。じゃあ、この歌手について説明するかってなると、私だってほぼ何も知らない。共有したいのは当時の気分なのである。つまりは言葉と馴染まないのである。郷愁とか空気感とか気分とかは。となると「◎って、昔好きだった音楽家が自殺したんだよ」と言ったとして「何歳」と聞かれたとして「61だって」と答えたとして「まだ高齢でもないね」と言われたとして「そう、残念ね」って言ったとして、だから?である。話す意味ないし。いきなり本題型にとって国際結婚は馴染まないかも。いや、逆かも。いきなり本題じゃない人とも一緒にいれるかも。ううむ、ちょっと分らない。
by kienlen | 2009-10-17 17:16 | 男と女 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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