サフォーク畜舎にて

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サフォークという羊の品種がある。イギリスで食肉用に改良されたものだそうで、王室の御用達とか。昨日その牧場に行く機会があった。場所を聞いたが、牧場主も説明しあぐねている。「地図で検索するから番地教えて下さい」と言うと「番地なんて分らない」と言う。目印を聞いても答えない。地籍は母の実家のあたりなので実家に連絡すると「知ってるから案内する」ということで父の車について行った。町中に暮らすことで、山の中で番地だ目印だと、思い浮かべること自体の無意味さに鈍感になっている、情けない。何しろ本物の山の中である。人があんまり来ると羊にストレスがかかるからと、案内も看板もない。とにかく旨い肉のための飼育である。生草を食べさせると肉が臭くなるので干草とかりんごとか穀物を与えるそうだ。するとウチのうさぎはきっと強烈に臭いんだろうな、生草ばかりやっているもの、と思ったりする。

サフォークの特徴は頭と足が真っ黒なことだ。だから写真を撮ってもなんか間抜けな感じになる。で、モコモコの毛を着ているから暑さに弱い。特に黒い頭が熱を吸収するようで、日差しの下に出すと、皆が下の方に頭を持っていくそうだ。その姿を見たわけじゃないが想像するだけでおかしくなる。白い帽子をプレゼントしたいものだが300頭もいるんじゃやりきれない。それと子育てが苦手なんだそうだ。生みっぱなしで子供に関心を示さない母が相当いるそうだ。母親を後から探すのはひじょうに難しいので人間が哺乳ビンでミルクをやるんだそうだ。子供の餌よりも自分の餌が優先で、親が子を圧迫死させることもあるそうだ。これって動物が種を守るための本能的な行動に反してないか。品種改良されたものだからじゃないだろうか、ということだった。どうせ食肉になるという行く末がDNAに書き込まれていているからの、サフォークなりの身の処し方か。なにやら考えさせられた。
by kienlen | 2009-10-10 21:19 | その他雑感 | Comments(0)

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