『論より詭弁-反論理的思考のすすめ』

かなり前に図書館で借りて、しばらく前に読んだ本。修辞学と国語科教育学が専門という香西秀信先生著。就寝前読書用にしていたのだが、深夜にひとりで声に出して笑える本だった。特に出だしは大笑い。ここで釣っておいてじょじょに難しくしていくという魂胆にひっかかったような感じ。知らない分野なので自分の理解が当っているかどうか自信ないけど、論理と詭弁って対極にあるものらしい。で、論理学という分野の中では詭弁はご法度ということ、、、らしい。よく分らないけど。で、先生は、詭弁がご法度っていったって常識的には排除できない場面は多々あるでしょと、、、、言いたいらしい。その通りだと、この分野を知らない常人は思う、と思ってしまうような分りやすい親切な例がたくさん並んでいる。

要するに、学問の世界の常識が学問外で通じるのかどうかっていうことを身近で考えるのにも面白い本だった。つまり、何かを批判して、その何かからの批判も想定して書かれているらしいのだが、何かを全然知らなくても面白いという、技巧的には高度な本だった。なんて、アタシが修辞学の先生に言ったらますます笑えますが、光文社新書だから一般大衆が対象に違いなく、素人が何を言ってもいいのである、と思う。ところで私はここ1年間ほど文章指導なるものを、私に発注してくるというだけでかなり変わった趣味の持ち主にしているので、一時期文章の書き方系の本をたくさん読んでにわか勉強した。それはそれで、つまらなさも含めて面白かったけど、この本はちょっと別の角度から文章指導用のテキストに使えそうだと思った。
by kienlen | 2009-09-23 23:28 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30