誰の助けを借りればいいのか

タイ人の小学生の支援の日だった。「電話番号教えて」と言うから教えた。以前から「休みの日にも教えてくれ」と言われている。それには遠すぎる。とてもじゃないがそこまでの時間もないし、何よりも、簡単に言われたって簡単に応じられるようなことでもない。その子は「お母さんに聞いてくるように言われた」と大切そうに電話番号をしまった。やっぱりな、と思った。かといって電話がくるかどうかは半々だと予想していた。でも早速かかってきた。「もっとみてもらいたい。勉強分らなくて心配」と言う。「私も心配。でも、近くなら考えてもいいけど遠くて無理」と言うと住んでいる町を尋ねる。答えると、さすがにそれ以上は言えないようだった。車で1時間もかかるんじゃあ、好意で行くってわけにもいかないことは大人なら分かる。「近くに誰かいないですか」と聞くので「私もずっと探している」と答えた。「見つかったら連絡するから」と付け加えた。かといってアテがあるわけじゃない。

昨日は、別の子をみたところ。偶然だが、昨日の子と今日の子は似たような年齢で日本に来た。そして約1年の差がある。つまり、今日の子の1年後が昨日の子と思うと、個人差や環境差を置いても大雑把なイメージが浮かんでしまうというものだ。暗い…。普通の会話はできる。それで親なんか安心しちゃうんじゃないだろうか。「授業はどう?」と聞くと、当人はだいたい分かるようなことを言う。でも担任に言わせると「手間かかって…」と困り顔。タイ語の読み書きはもうお手上げ。難しい語句もタイ語では分らない、当然だけど。じゃあと思って何か読ませると、小学2年生くらいの漢字がもう分らない。ノートはきれいに書いてある。「自分で考えて書いたの?」と聞くと「先生のを写した」「友だちに教えてもらった」である。結局継続した指導をする人がいない。専門家もいない。どうしていいか分らない。最初に集中して、基本と日本で勉強するのに大事なこととか勉強の方法を教えた方がいいように思う。でもそういうことを議論する場もない。これでいいとは思えない。ただその場その場の対応をするのは最悪に感じる。教育委員会にそういう基本的な疑問を呈しても「それは考えなくていいです」である。唖然。小学生じゃあ、外の教室を紹介しても自分で行けないから親の協力が必要で、その親はサバイバルで余裕がない。このツケが中学になって回ってくるのが一番あり得るコース。何とかなんないか。
by kienlen | 2009-09-17 22:09 | タイ人・外国人 | Comments(0)

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