自転車日和と小さな肉屋

今日の予定は3件。どれも遠い場所じゃないのと適度な陽気なのと、せめてもの運動に自転車で移動することにする。となると合間に家に帰っている時間がないことは明白。そして最後の案件の時間を考えると、子どもの夕食に間に合うかどうかがとっても微妙。夫に「間に合わないからよろしく」と言えば済むことではあるが、このところの彼は全く手抜きでお惣菜を買ってきたりするので頼みたくない。それに最近なぜか料理がしたい。多少遅れてもいいと踏んでご飯だけ仕掛けて出かけた。結局全部済んだら6時を過ぎていた。これまた微妙な時間だ。自転車を飛ばしていたら、昔昔、若い頃に住んでいた近くを通って、昔昔行ったことのある肉屋がそのままあって、そこは自家製のお惣菜があるはずなのだった。自転車を止めて入った。昭和の空気が充満している。メンチカツとコロッケとしゅうまいを注文する。揚がるのを待っている間に地場の大豆の豆腐も注文。今もあるのか…というような懐かしい缶詰とか味の素とか並んでいる。肉も美味しそうだなあ、と思っている間に次々とお客さんが訪れて、狭い店内がいっぱいになった。

「すき焼き用ちょうだい」と言われておじいさんが奥に入ったまんま出て来ない。次のお客さんが待っている。相当たってから、私の注文品を揚げていた若い男性が注文取り。「しゃぶしゃぶってひとり何グラムかな?」「300から400グラムくらい」「じゃ、豚400と牛300。2人だから」「あ、ちょうどいいですよ」。待たされて不快そうな表情の人はない。この間、スーパーのレジにちょっと行列ができた時など、私もイライラしたが、ブツブツ文句言いながらうろついている男性もいた。しゃぶしゃぶ肉を注文したのは管理職っぽい年格好と雰囲気の男性。隣りの女性は黙っている。このお2人でしゃぶしゃぶかあ、夫婦かな、それとも…なんて考えていると退屈しない。そこに奥からおじいさんが出てきて、すき焼き用肉を計りに載せた。若い男性は孫だろうか。息子はサラリーマンになって自分の代で小さな肉屋はおしまいかと思っていたら、今の時代会社勤めだからって安定とはいえないし安月給だから肉屋やる、と孫が修行しているのかもしれない。慣れない手つきで揚げ物を、昔のパン屋さんみたいな紙袋に入れてくれた。また行きたい店。それには自転車に限る。
by kienlen | 2009-09-16 20:28 | その他雑感 | Comments(0)

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