古典的な葛藤で今も悩んでいる女性の話を聞いた

昨夜、店に、ここ数年会ってないタイ人女性が来た。日本に帰国して最初の頃に知り合った人だ。日本人の夫との間に、ちょうどウチの息子とひとつ違うだけの男の子がいて、昔はたまに行き来があったり、夫は結構親しくしているのは知っているが、私はすっかりご無沙汰。もう日本に20年近くになるんだから、物心ついてからで換算したら、日本の生活の方が長いと言っても間違いじゃないくらいだ。私なんかタイ人のイメージといえば「深刻になるのは美徳ではない」「深く考えるのは奨励されない」「好奇心があり過ぎるのも良くない」みたいなイメージを、主に身近なタイ人から感じ取って抱いているわけだが、もちろん皆が皆、そうではない。で、この女性は深刻になるタイプに見える。日本に長いことが影響してそうなったのかどうかは分からない。夫婦の話など、一方から聞いてどうのこうのと他人が判断できるようなものではないとしても、しかしタイ人女性と日本人男性の結婚に関しては、共通点を持つケースが多い。

それの典型が昨日の彼女の話だった。つまり、日本人の夫というのは、「女はヨメに来たんだから国の家族との関係を濃厚に残しているのはおかしくて、仕送りするのもおかしい」と思う場合が多いようである。最近はタイを知っている人も多いと思うので、タイの女性の家族に対する義務感も心得ている人も増えているとは期待しているが、この彼女くらいの在日ベテランで、男性側が団塊世代なんてことになると、ひじょうに見えやすい形で平行線なのである。タイ社会だって変化しているんだから、と、私も昔の習慣で思い込まないように注意はしているものの、若い女性と話すときにも、10年や20年でいきなり習慣が変わるわけないとは感じている。というわけで、彼女は20年近くもそれで悩み続けてきたわけだ。しかし、これだけだったら困らない。タイ人女性は男性に頼るという習慣もないので、金が欲しければ自分で働く。これは共通している。ところが困ったことに、タイ人とは異質のプライド「妻が働くのは恥ずかしい」を持っている人が夫だと本当に困る。今もいるんだなあ、そういう人。ちょっと信じ難いけど。ウチの夫にも少し聞かせてやりたいけど…、ああ、タイ人の男性にそんな発想通じるわけないか。
by kienlen | 2009-08-05 18:08 | タイ人・外国人 | Comments(0)

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