そうか、こういうことだったのか。

そうか、こういう事なんだ、と直面してみて初めて納得することは、歳を取るにつれて少なくなるのかと思うとそうでもない。タイにいた頃、HIVの問題が爆発的で、予防活動に関して活動家が「夜の仕事をしている女性たちは昼間寝ているので啓発活動は難しい」と言っていた。それで夜の店を直に回って説明する活動をしていたわけだが、その時に私は頭では理解したつもりだった。ナンかでもやってない限り、夜に起きていれば昼間起きてられない、だからよくあるようなメディアによる啓発は届かない、ということは私でなくても分かる。でも、つくずくこういうことなんだ、と腑に落ちたのはほんのここ数日である。夫がそういう生活に入っていることを認めないわけにいかなくなったからだ。たまに朝帰りの頃はその都度、電話していた。頻度が上るといちいちするのも面倒で、それでもたまに電話していた。それが毎日のようになると、それが当たり前になる。それでも「父が帰ってないと子どもへの影響が気になるから子どもが起きるまでに帰ってくれ」と、数日前までは、たま~には言っていた。

しかし、完全に逆転してしまうとどうしようもない。それがその人にとっては普通なのである。子どもが不登校になったり、引きこもりの場合に昼夜逆転になることは、これも当事者から生々しい話を聞いたり本を読んだりで、知識としては知っているつもりで、その時になったら自分はどういう対応をするんだろうとずっと心の準備はしているつもりだった。しかし、想像と現実は違うよな、当たり前だけど。引きこもりの場合は、多分孤独だろうから最初自分の中での葛藤があると思われるが、夜の仕事の場合は周囲に仲間が多いわけで、つまりそれはそれでひとつの社会というか世界というか。24時間営業だってたくさんある時代、グローバル化して世界相手の事業だって時間など関係ない時代なのに、これくらいで何を言っているんだ、である。が、どうも最近の疲労感はこういう事態と無関係ではないと思う。こうなると自分は自分のペースを守っていくのみ。子どもにしたら無意識のうちにそういうテクニックを身につけているかもしれない、と解釈することにしよう。良し悪しはもう全く分からない。私はこういう生活を好ましいとは全く思ってないのは確かであるが、しょうがない。
Commented by jun at 2009-07-24 15:00 x
 「歳をとるにつれて少なくなる」というフレーズに目がいき、とっさに自分の頭髪のことかと大きな勘違いをしましたが、最後まで読ん納得しました。今の人は確かに24時間好きに暮らそうと思えば暮らせますね。
 昨夜私は8:00台に寝床で本を読みながら寝てしまうと、9時頃娘に「お父さん電気消して」と怒られる。夜中の2時にトイレに起きると息子が居間で電気を付けたままメガネをかけたまま、ソファーで半身を乗せたままで寝ていたので起こして寝床へ誘導した。妻は夜の会議ですれ違いで何時寝たか知れず。私は2時にそのまま起きてしまおうか思ったが二度寝して4:00に起きる。少しテレビを見た後、新聞を持ってデニーズに行きコーヒーとパンで貸し切り状態。ここもお代わり無料なので助かる。6:00に帰って、軽く走る。子どもが起きてきて支度をし始める。朝は皆、遅い順に機嫌が良くない。
付き合いの為、二度目の軽い朝食を食べる。
ウチもかなり危ういかな。
Commented by kienlen at 2009-07-24 23:37
junさん、そこまで詳描されると笑ってしまいますね。しかしちゃんと「電気消して」と言えるお子さんで羨ましいな。ウチは彼ら自身が電気消せないので人に言う余裕もありません。やっぱウチの方が危うい。危ういごっこしてもしょうがないか。
by kienlen | 2009-07-24 10:07 | 家族と子供の話題 | Comments(2)

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