値切れる人、値切れない人

タイでは新型インフルエンザでこのところ連日死者がでている。このへんのタイ人たちは「鳥インフルだ」と騒いでいるが、ニュースを聞く限り「2009年型」としか言ってない。日本ではマスコミが関心を失った出来事はないのも同じ。ま、日本に限らないだろうけど。それとは関係ないが、この間タイとラオスを歩いた時のことを。メコン川の友好橋を渡るとラオスに入るわけだが、国境越えのバスに乗る前にビエンチャンの友人から電話があって「ターミナルから町中までのタクシー代は300バーツの固定」と言われた。「えー、高い」と言うと「そうだよ、タイよりラオスは物価が高いんだ」ということだった。私の欠点は周囲の流れに乗れないことで、こういう欠点は旅先でも響いてくると感じたのは、バンコクからの夜行列車で国境の町のノンカイに着いた時に、ノロノロしているうちに電車から降りた人々がいなくなってひとりになってしまった時。駅前のタクシーと交渉するのだってひとりじゃ弱い。あっちは数人が寄ってたかって「高くないよ!」である。競争相手がいないから餌食である。私なんか寄ってたかられずとも充分餌食になりまくりなんだが。賢い方法は、とりあえずそのへんにいる人と一緒に町中までシェアすることであった。

その時に学んだはずなのに、ラオスのターミナルでまたノロノロしてしまった。普段から協調的でない行動様式がすっかり身に付いている。気付くと、大勢いた人は減っている。で、そのタクシーというのはバンなのである。1人で1台確保すると高いのは当然だ。そこまで説明して下さい、在ビエンチャンのMさん!って言ったら「初めて来るわけでもないくせに何言ってんだ」と言われるに決っているから責めなかったけど。とにかくそこで我に返ってシェアする人を探すことにした。日本人女性がいたから声かけたら知らん顔。そこに何人か知らないが英語で話す彼が来てイチャイチャしていたから、そっちの男の方を誘ったら断わられた。ウロウロしているうちに自分が声かけられた。在日のタイ人女性だった。さすがにタイ人は礼儀正しく、お互いが運転手を確保していたから残念ながらダメ。で、次に気付いたのがホワイトのバックパッカー3人。声かけたらすぐにOK。

彼らがなぜノロノロの私同様に遅くまで残っていたかはすぐに分った。「200バーツでなければ絶対に行かない」と言い張るのである。タイなんかで運転手をやっている人の経済状況は想像つくので、ラオスだともっとかもしれないし、遊びに来ている自分なんかが払えるもんなら払おう、と在住者やタイ人は思いがちだが、バックパッカーの人はいかに安くが基準になっているのかどうか。旅慣れてないので分らない。しかし1人で1台はいかにもバカらしい。彼らの主張を運転手にタイ語で伝えて同意を求めるが、彼らは同意なんか待っていない。乗れ乗れって感じ。結局私も加わったのだから同罪である。運転手は無言。結局町中までは小1時間のドライブなのだから300バーツは高くないことが分った。3人はグループかと思ったらそうではなくて、イスラエル人、カナダ人、そしてバンコク在住だというオーストラリア人がタクシー確保のためにくっついたものだった。そして車中では安宿の情報交換をしていた。オーストラリア人はイスラエル人に政情を聞いているから、タイの政情を聞こうとしたけど「タイは興味ない」と言われてしまった。
by kienlen | 2009-07-14 10:19 | | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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