MILK ミルク

予告編を見て以来、公開されたら見に行こうと決めていたMILKが、大学の公開講座として先生の解説付きで1000円ということだったのでそちらに申し込んでいた。それが本日。この間読んだばかりの『アメリカの宗教右派』の話と重なる部分があって、その意味でもひじょうに興味深く、そして感動も深かった。実話に基いたもので、同性愛者への差別が著しく、また教職からの追放等、その権利を剥奪しようという動きが強まる1970年代のアメリカのサンフランシスコが舞台。差別を受けるゲイのカップルが、ゲイたちに住みよい町にしようと努力するのだが、国全体には逆風が吹き荒れる中、私的な活動に限界を感じ、カップルの1人ミルクが市政執行委員選挙に立候補することを決意する。落選続きではあるが票は毎回伸びている。とうとう4回目の挑戦で当選。マイノリティ支援の条例実現に向けて努力するのだが…。

ミルクを演じるショーン・ペンはこの作品でアカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞したそうだが、全く素晴らしい演技であると思った。その他の人達も素晴らしい。差別される側の苦悩がひしひしと伝わってきて涙なしには見られない。しかしユーモアがあり、愛があり、希望がある。地味な感じの始まりだなと思ったけど、誠実でとってもいい映画だった。それにしても、ここまで強烈にマイノリティ差別をする側の論理というのは、分らないままだ。後で先生の解説があったのが良かった。こんな重要で影響力をもった人物のことを知らなかった自分。全く何も知らない。もっと映画を見ていればもっといろいろな事を知れたんじゃないかと思うと損してきた気分だ。
by kienlen | 2009-06-13 20:34 | 映画類 | Comments(0)

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