いまいち「消されたヘッドライン」

暇になったので映画を見に行くことにした。見たいのはいくつかあるが、終了が近い上に日に1回のみ上映のを優先。それでこの「消されたヘッドライン」にした。これはどうなんだろう。まあ面白かったけど、展開が定石で、次の一手、次の一手の積み重ねが将棋のテキストのようにも感じられた。最後のどんでん返しも、私なんかが正確に予想できたわけではないにしろ、終始既視感につきまとわれたのの延長で意外性あんまりなし。ジャーナリストが権力を暴こうとする時の編集長とのやりとりも、経営サイドの意向の汲み方も、型通りである。主人公のベテランジャーナリストと、それに絡みつつ手伝うことになる若い女性ジャーナリストは、まるでテレビの警察ドラマのベテラン刑事と若い女性刑事みたいだし、どっかにいるいる、あるある感が最初から最後まで。

ちょっと感じたことといえば、自分に近しい人をニュースで扱う時の心理的な葛藤だろうか。それから題材がイラク戦争から知られるようになった軍事の民間委託と、その利権を巡るものであることが、ここまで片っ端から人が死ぬことへの説得力としては、他の題材よりはありそうかなって思った。しかし、権力者が非権力者を片付けながら仲間内の出来レースを演じている全体を捉えると、まさに皮肉なストーリーなのかもしれない。そういえば原題はstate of playだそうだが、これが「消されたヘッドライン」になってしまうと随分と趣が変わる。ラッセル・クロウが主人公のジャーナリストを演じていた。役のためなのかどうか、太っていてびっくりした。なんとなく焦点がよく分らないというか、訴えるものを感じることができず半端な印象だったなあ。
by kienlen | 2009-06-08 19:55 | 映画類 | Comments(0)

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