虫食い

f0104169_2265231.jpg

この間の旅の最後の日。友達の夫の車に乗せてもらって空港に向かっている時、夫から電話があった。珍しいこともあるものだな、と思って出ると、いきなり「虫を買ってきてくれ」と言う。「だってもう空港に向かう車の中だよ、昨夜のうちに連絡くれればよかったのに」と言うと「えー、今日帰るの」とびっくしているのだから、帰国の日も知らないようだった。妻の帰国などより彼にとって大事なのは虫である。「空港に売っていると思うから買ってきて」と、いつになく粘る。バッタやアリやコオロギやセミやカブトムシが検疫すみの食物として空港の土産コーナーに売っているんだろうか。どう考えたってあり得ないと思ったが、あまりに自信あり気に「あると思う」と言うので、こっちまでその気になってきた。

空港は広すぎて搭乗口まで行くので精一杯だった。いろいろな店があるが、歩く距離が長すぎて見ている余裕がない。次は空港で半日過ごすくらいの余裕をもちたいものだ。だからといって、冷静になってみると虫があるとは思えないが。しかし虫以前、アリの卵は冷凍で輸入もされていて、タイの食材店に売っている。冷凍物は生に比べて格段に味は劣るが、それでも食べたいタイ人はいるようだ。アリの卵といっても孵化してアリになっているのも多い。味だが、これはかなりいける。蟻酸というだけあって自然の酸味が美味。娘も好きだ。彼女とは、打ち合わせもしてないのに好みが一致して本当にびっくりすることが多い。突如「モチ嫌い」と言った時はどきっ。教えてないのに私と同じ。この間は「蜂の子ってかわいいよね。あのぷくって感触、それに目もかわいい」と興奮気味なのだが、すごくよく分る、それ。次に「蚕が這う時のあの肌にくっつく感じがいいよね」。それも、すごくよく分る。きゃあきゃあ騒いでしまった。
by kienlen | 2009-06-05 02:47 | タイの事と料理 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
カレンダー