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最後の練習試合見学で感じたこと

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昨日は息子の部活動のバレーボールの練習試合を見学に行った。たかが練習試合に行くというのも何であるが、今週の土曜日の県大会を最後に引退であるから、練習試合としても最後なのだ。県大会出場8校のうちの7校が参加しての練習試合というから、エキジビジョン的にいろんな学校のチームを見れる最後の貴重な機会でもある。夫は「本物の試合に行く」と言い娘は無関心だからひとりで行く。本物の試合は1回戦負け確実なのを夫は知らないのだ。全般的には関心した息子ではないが、それでもバレーをやっている時だけは少し尊敬の気持ちが沸いてくる。優れているとか上手とかいうことではなしに、チームプレーの醍醐味というか、自分の役割を果たすことと、個人競技とはまたひとつ違う意味の精神力のようなものを感じるからだ。自分とは違うタイプの息子を見ながら振り返ると、自分がかなり個人プレーに偏った生き方をしてきたことを感じないわけにいかない。そのような偏りの目でこいつはダメだと思っても申し訳ない、ということくらいは頭では分るが目の前で生活されている様子だけ見ていると何やら絶望的になるので、それを防いで自分の心のより所を作る意味でも見ておかねば、と思った。

午前中は散々で腹がたって帰ろうかと迷ったが、差し迫ってする仕事もないので付近の食堂でラーメンを食べてから体育館に戻る。午後は笑顔も見えて楽しそうで、結局最後まで見た。1セットずつで全部のチームと当るから面白いし、他の学校同士のでも、バレーというのは気軽に見れるし大げさじゃないし、雨も風も関係ないし、ひとりひとりの個性も見えるしで飽きない。この点を話すと息子も「それなのにどうして人気ないのかな」と不思議がっている。部活でもサッカーやバスケットの方が人気があるそうだ。練習試合なので応援もなく静かに見ていると、相手チームの子の親らしい男性から「お宅の高校急に強くなりましたよね」と声をかけられた。市長杯の決勝で戦ったチームである。私は見ていないので知らないが苦戦を強いられたらしい。相手としては眼中になかったチームがそこまで食い下がるとは、ということなんだろう。これは一重に指導の先生が変わったからなのだが、たかが1か月で見違えるようになるというのも、フツウの高校生のレベルだったら、チームプレーの特徴ではないだろうか。「あと1年早く指導者が変わっていればもっと何とかって欲がでちゃいますね」と、バレーをずっとやっていたという女性に話したら「逆よりマシよ。いい指導者がいなくなった後の高校生チームって大変だから」と言われた。組織の盛衰にもつながることかも。勉強になる。自分に何が欠けているかって、こういう実体験なんだなとも感じた。
by kienlen | 2009-06-01 09:09 | 家族と子供の話題 | Comments(0)

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