英国王給仕人に乾杯!

チェコの「ピルスナーウルケル」というビールを飲みながら。辛口で美味。このビールを知ったのはつい最近のことだ。「英国王給仕人に乾杯!」という映画を見に行ったら、このチェコ映画にちなんでこのビールを売店で特別に売っていた。見ながら飲んで途中でトイレに行きたくなる危険を避けるために我慢して、見終えた後に1本買って飲んだらすごく美味しくてすっかり気に入ってしまい、昨日「シリアの花嫁」を見に行った時に、2本買ってきた。甘ったるさがなくて好きな味わい。映画は面白かった。タイトルが意味不明だし見に行く予定はなかったのだが、見た友人が面白かったというし、チェコの映画だと知って俄かに興味が沸いた。それで見に行った。刑務所から出てきて眩しそうな感じで娑婆の空気の中に入っていく主人公の場面から始まる。その後の映像は眩いばかりの甘美さがシュールで、音楽も弾むようで、同時にブラックなユーモアが終始漂っていて大変面白かった。

刑務所を出所した主人公は、第二次大戦前から中にチェコを占領したドイツ人が暮らしていて、今は廃墟のようになっている国境の村の廃屋をあてがわれて暮らし始める。この村の生活と若き日の様子が交互に展開していく。ビアホールで働いて、トントンと出世して最高級ホテルで働くようになる主人公だが、この過程は喜劇。まあ、出世したといっても、店に出入りする金と時間を持て余している者たちとは比べ物にならないわけだが。後半になって社会性を帯びた内容になってくる。ドイツ人が我が物顔で闊歩するようになり、それに抵抗する人もいる中でナチスの軍隊の女性といい仲になって、優秀な子孫を残すにふさわしい精液であることを証明された暁に結婚。戦争をうまく切り抜けて若い頃からの夢だった百万長者になってホテルを所有するも、チェコの共産主義化で資本家階級は一切合切接収された上で刑務所へ。人生って、所詮茶化されるにふさわしいものなんでしょう。最後の場面は乾杯だったな、確か。
by kienlen | 2009-05-27 23:01 | 映画類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31