アジとウドとノビロをもらう

暇な日。くつろいでいた朝に父から電話があった。なんだか暗いモシモシなので、重篤な病気が発見されたとか、母の様子が変だとか、良からぬことを想像する。いずれにしろ時間の問題であるから気持ちの準備だけは必要だ。すると「山形に旅行してきて」と切り出すので、ほっとする。山形でアジを安く売っていたのでつい箱で買ってしまった、ということだった。「今日は暇だからもらいに行く?」と尋ねると、そうしてくれるとありがたいということで出かけた。すごくいい天気だ。空気が冷え気味なので山も空も美しい。芽吹きの色だって木の種類によって違うから、グラデーションというのじゃないが、濃いのと薄い緑がそれぞれ個性を競っている。山はいいなあ、とつくずく感動しながら運転していて、温泉に行きたくなったので、父に予定より遅れることを告げて、近くの川辺の温泉に行った。誰もいないので湯船につかりながら読書。つい2-3日前も別の温泉で読書してやみつきになった。家でお風呂に入る時も半分くらいは本のためなのでその続きだ。お昼過ぎの時間に実家に到着。外出好きの母はアルバイトに行って留守で父がひとりだった。外で火を起してアジを焼いていたら風が強くて危なかったと言いながら、菓子箱にきれいに並べた焼きたてのアジ10匹と、まだ氷の残る箱に入った新鮮な生のアジをもらう。アジはタイでは庶民の代表的な魚で、大変美味しい料理方法があるので、夫に作ってくれるように頼んである。楽しみだ。

母がいるとなんだか落ち着かないので家に入らずに帰るのが普通だが、今日は時間もあったし母もいないしてゆっくりしてしまった。野菜は端境期であんまりないが、ネギやウドをもらう。ウドは大好物なので購入してしまっていたが、実家の裏に植えてあってまだ収穫できる。しかしウドを直売所で売っても安いし、そんなに人気がないが、ノビロは価格もまあまあで人気があるそうだ。私はウドが好きなのでノビロに負けていることが意外だった。両方もらってくる。山の恵みはありがたい。これで生活できるわけではないが、食べ物が家の周囲で採れるという環境で育った弱みというか、現金よりこっちを信じてしまうところがある。かといって今の自分の暮らしは都市生活者と同じようなものの上に現金も乏しい。この半端さ、ああ、情けないのである。せめてミニトマトとゴーヤの苗を買ってきて庭に植えた。ウドを炒めて夕食に添えたら息子が「この苦味は何!」と悲鳴を上げていたが「じいちゃんちの」と言うと「じいちゃんの老後って理想だよね」と言う。厚生年金があって趣味の農業を営む。山間地で広い畑はないから、遊び半分にはぴったりだ。「長生きするよね」と息子は言うが、それは分からないにしても、私にとっても理想に近い。ある意味、いい時代だったってことだろう。この恩恵を間接的に受けるのは自分の世代までということになると罪深いような気もする。
Commented by jun at 2009-05-18 08:39 x
kienlenさん、どうもっ。
三つとも私も好きです。アジに関しては飢えに似たものがあり、どんな食べ方もいいですが、雑誌やテレビで押し寿司などを見るとたまりません。
ウドも生でもかじり、いいですね。確かに子どもは苦いといいますが。ノビロもいただいたものをを醤油漬けにしていて、2週間程楽しんでいます。
私は、たまにジャンクフードも食べるので、中和みたいなものですが。
バレーもお疲れ様。エース、ガンバレ。
では。
Commented by kienlen at 2009-05-19 00:32
junさん、どうもっ。ノビロをしょうゆに漬けてみました。楽しみです。ジャンクフードは私も食べます。押し寿司も大好きです。そういえば関係ないけどそちらの笹寿司も美味しいですね。
by kienlen | 2009-05-14 21:07 | 家族と子供の話題 | Comments(2)

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