どういう指導をしているのかとかなしくなる時

仕事が今月だけ厳しいので店に行くのはやめようかと迷ったが、毎週来てくれる人が2人、3人はいるし、集中できないまま机に向かってもダメだから行くことにした。誰も来ないカウンターで新聞を読んでいたら隅っこの方にあるチラシに気付いた。いつものあれかな、と思って見たらそうだった。いつも来る広告の営業の若い子のチマジマした筆跡で「5,6月に動くお客さんの動き&気持ちをまとめてみました。ぜひ営業のお役に立てればと思います」と裏に書いてある。その動きだか気持ちだかは、ありふれたイベントが書いてあって、女子の気持ちが書いてあって、推奨メニューが書いてある。メニューにはもちろんタイ料理など一個もないし、動きだか気持ちだかも、あまりにありふれた一般論で楽しくもなんともない。この営業の子は、私がたまに店に行く時にでも何度か顔を出すからかなり頻繁に訪れているようだが、この店をタイ料理店と知らないのではないかと思う。1度くらいメニューを見るなり食べてみるなりしてみたらいいのにな。一番最初の時に「あのね、そういうマニュアルばかり言わないで、その店にあった方法を提案してくれたら聞く気になるんだけどね」と言ったのだが、そういうことには興味がないようで、毎度毎度「人を動かす」的なことばかりだ。

なにやら傲慢なのである。店をやっていくには、この店がどういう店でどういう人が対象でどこまでならできて、どこ以上は難しいということは分かっているはずじゃないだろうか。広告をするなら、そのアイデンティティを踏まえたものであってしかりだろう。それを知ろうともしない営業ってあり得るんだろうか、ということが私には基本的に分からない。営業という職は経験したことがないが、やるとしたら私だったらまず相手を知ることに力を注ぎたい。その上で広告なら広告のプロとして提案していくべきじゃないだろうか。「元気にする」とか「人を動かす」とか、中身のない行政のようなスローガンばかり掲げていただいても、体を張って商売している人に響くのかなあ。そもそもあんまり元気じゃない自分なんか、元気にしろと言われるだけで疲れてしまう。担当が若い子だからかわいそうにもなる。一体会社はどういう指導をしているのだろう。契約期間内だけ使って捨てるからいいってことだったらちょっと酷じゃないだろうか。あるいは若い人たちはこういうライトな感覚で店をやっていて、こういう広告ツールにピンとくるんだろうか。だったらまあいいのだが。少なくとも若くないアタシにはダメである。ありふれたことをすることで充実感を得られる方が商売には向いているのだろうか。ま、よく分からないが。自分の仕事とは異文化に接して勉強になるというか何というか。
by kienlen | 2009-04-29 09:36 | その他雑感 | Comments(0)

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